2013.06.25
きょうふのはちのす
こんにちは、城崎です。
先日、ちょっとした事件がありました。
それは一瞬で解決したのですが……。
新しい家は戸建てで外に洗濯物を干せるスペースがあるのですが。
なんと……。
そこにハチのみなさんがせっせと巣を作っておりまして……。
３センチくらいの穴の開いた球体の周りに、四匹のハチがうごうごと作業をしておりました。
昨日まで、というか朝には気づかなかったのにお昼に洗濯物を干した後に気がつきました。
コワッ！！
と思いました。
スズメバチかな？
と思ってネットで調べてみたところ。
アシナガバチという種類でした。
お尻が黄色と黒の縞模様で、手足が長かったです。
春から初夏にかけて巣作りをするとのことです。
いろいろ情報を観ていると
そこまで害はない、とか。
二回刺されたら死ぬ、とか。
半径２メートル以上近づかなければ大丈夫、だとか……。
巣は網戸を挟んで1.5メートル先くらいにあるのですが。
家の中が攻撃範囲に含まれてしまっています。
アウトです。
どうしよう、やばい、こわい、と思いながらも。
巣作りの様子を眺めていました。
球体の周りをゴソゴソと動き回るハチ達を観るのはグロテスクなものだったのですが、なぜかどうしても目が離せず…。
（後で思い出して後悔するタイプです…。
（今も思い出して首筋がぞわぞわしています……うぅ…。
巣作りをしてる中に一匹リーダー的な存在のハチがいました。
他のハチよりもちょっと大きくて立派です。
みなさん、うごうごと作業していたのですが、そのハチがぷーんとどこかに飛んでいってしまうと、他の三匹のハチはぴったりと動くのを止めました。
休んでるというか、気配を消して見つからないようにしている、といった感じでした。
ほんとに一ミリも動かなくなったので、なんだかすごいと思いました。
リーダーが帰ってくるとまたうごうごと動き始めました。
ははぁなんだかすごいな、と関心しました。
統率がとれているな、と思いました。
機能的だ、と思いました。
しかし、巣作りを頑張っているのはわかるのですが。
家の近くには保育園などもあり小さなお子様が多いので、どうにかせねばなりません。
駆除を、しなければなりません。
こういうときに一人って本当に心細いですね。
自分で駆除してみようと思って調べたのですが、こうすればOK!みたいなアンサーが見つけられず……。
（中には、ハチが小さな虫を食べてくれるので放っておいてる人もいるようでした。
とりあえず、怖かったので市役所に連絡を……。
と、その前に大家さんの敷地内なので、とりあえず大家さんに連絡を……。
と思って大家さんに電話をしましたところ、「すぐ行きます」と言われ電話が切られました。
大家さん、片手にスプレーを持って登場。
「どこですか？」
と私に聞いて、
「ここです」
と私が指差すと
「ああ、ここですか」
と言いながら巣に向かって笑顔でスプレー噴射。
スプレーはスズメバチ駆除用のものらしく。
ハチ達は一瞬でころころと地面に落ちていきました。
「このくらいの大きさで気付いてよかったです」
と言ってまた笑顔。
スズメバチなら危ないですけど、このくらいなら大丈夫です、とのこと。
そしてサンダルで巣を叩いて落としていきました……。
頼もしさというよりも畏れを感じました。
非常に助かりました。
ありがたかった……。
その後、リーダー的なハチがぷーんと帰ってくるともう巣はありません。
あれ、ここにあったよな、ここだよな、こっちか？
みたいにぷんぷんといろんなところを飛び回って、去っていきました。
少し、胸が痛い。
しばらくすると今度は同じ体格のハチが二匹とんできました。
さっきのリーダーとその上司とか仲間でしょうか。
「ココっすよね？俺らが巣作ってたの」
「確かにここだな……なくなってるな……」
「マジすか……あいつらも見当たらないし…」
「やられたんだろう」
「……そっすね…」
そんな感じでしょうか。
申し訳ない。
でも、違う場所に作ってください。
新しい場所で幸せに暮らしてください。
しかし、不思議に思ったのが、どうしてこの場所に作ろうと思ったのかということです。
どうしてこの場所に、というか、どのようにして決定したのかな、と思います。
もう1センチ横でも10センチ横でも1メートル横でも違いはないのに。
どうしてそのポイントにしようと思ったのか。
人間の好みと同じなのでしょうか。
特に意味はないのでしょうか。
それとも、あらゆる計算がなされた上でその場所しかなかったのでしょうか。
なんだか、いろいろと考えさせられました。
とにかく、近くに友達がほしいと思いました。
そして、もう少したくましくなりたいです。
あと、やっぱりあんなにまじまじと見るんじゃなかった……。
（くびすじぞわぞわ……。
それでは、また！
