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	<title>inner-clique &#187; 小鳥チュン</title>
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	<description>内側の人々がひっそりと光る場所。</description>
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		<title>消しゴムさん</title>
		<link>http://inner-clique.org/kotori_chun/3895</link>
		<comments>http://inner-clique.org/kotori_chun/3895#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 04 Dec 2013 03:00:34 +0000</pubDate>
		<dc:creator>小鳥チュン</dc:creator>
				<category><![CDATA[小鳥チュン]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[文章]]></category>

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		<description><![CDATA[こんにちは、小鳥のチュンでございます。 &#160; 本日のインタビューは消しゴムさんです。 ステーショナリー [...]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[
<p><em>こんにちは、小鳥のチュンでございます。</em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em>本日のインタビューは消しゴムさんです。</em></p>
<p><em>ステーショナリーの大黒柱である消しゴムさん。</em></p>
<p><em>文字通り身を粉（カス）にして働く彼ら。</em></p>
<p><em>すべての任務を終えたときは自分が消えるとき。</em></p>
<p><em>捨て身の覚悟で生まれてきた、そんなデスクトップの特攻隊。</em></p>
<p><em>机の上に、筆箱の中に、常にぽつんと佇むその心中やいかに。</em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-3963" alt="kotori_018_01" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_018_01.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">（重い雰囲気の消しゴムさん）</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─どうもこんにちは！本日はよろしくお願いします！</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>どうも、よろしくですー。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─まずは消しゴムさんが普段何をして過ごしているのか、教えていただけますか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そですね、まあ周知の通り、鉛筆やシャープペンシルで書かれた文字なんかをひたすら消しますね。</p>
<p>自分の身を削ってコスコスコスコスと。</p>
<p>それは結構ツラいです。</p>
<p>文字通り身を削りますからね。</p>
<p>それ以外のときは、特に何もすることなく、他のステーショナリーさん達とお喋りして過ごしています。</p>
<p>わりとみんなで和気あいあいとしているので、寂しいとかはありませんね。</p>
<p>ただペン類の方々なんかは仲間がいっぱいいて楽しそうなのですが、僕たち消しゴムは、二個以上が同じ空間にあることがあまりないので、まあ、そういう意味では寂しいです。</p>
<p>ペンケースにはペンがいくつも入ってたりしますが、消しゴムは一つの場合がほとんどでしょう。</p>
<p>まあ、寂しいというか、仲間がいて羨ましいなって、思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─文字を消すことについて、詳しく教えてください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうですね、おそらく使ってる方々は気づくことはないと思うのですが、かなりの恐怖です。</p>
<p>恐怖というか、絶望というか、ちょっと正確な言葉がわからないのですが、そんな気持ちでいっぱいです。</p>
<p>もちろん、文字を消すということ自体は僕たちの根源的な営みでもあるし、生まれてきた意味そのものでもあります。</p>
<p>そういう意味で使っていただけるのはとても嬉しいのですが、体が削れていく恐怖というか、そういうものと常に対峙している感じですね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─恐怖というのは具体的に、どのようなものでしょうか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>なんていうんでしょうか、さっきまで自分の体の一部だったものが、黒くなってカスになってそこらへんに転がっているのを見ると、ああ、死ってこうやって近付いてくるんだ、と思います。</p>
<p>人間の方々は、時間が経つと自然に死が近付いていきますよね。</p>
<p>いわゆる寿命というやつで、いつか心臓が動くのを止めてしまうときが来ます。</p>
<p>でも、僕たち消しゴムは、そうではないのです。</p>
<p>時間がどれだけ過ぎても死ぬことはありません。</p>
<p>そのかわり、使われれば使われるほど、死に近くなります。</p>
<p>ゆっくり死んでいく消しゴムもあれば、早死にすぎて、あれアイツもう死んだの？　っていうものもあります。</p>
<p>使う主や用途によって、寿命が変わってくるんですよね。</p>
<p>そうやって死を感じながら、日々を過ごしています。</p>
<p>まあでも、使われずにただ毎日を生き延び続けていくのは、死ぬことよりも怖いですね。</p>
<p>働かざるもの死ぬべからず、っていうんでしょうか。</p>
<p>ちゃんと最後まで働いたものにだけ死が訪れる、そんな消しゴムワールドです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─なるほど、そんな心持ちだったとは知りませんでした。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　それでは、まずその使命である書かれたものを消す、という働きの中で、大変なこととはなんでしょうか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>うーん、そうですね。</p>
<p>やはりいろいろなものを消していくなかで、これムリだよ消えないよ、っていうものがあります。</p>
<p>すごい筆圧で書かれていたり、書かれてから何年も時間が経っていてこびりついてしまったものだったり、そもそも消えるようなものじゃないものを消そうとしていたり、いろいろな場合がありますが。</p>
<p>それをいつまでもコスコスやられることですね。</p>
<p>それが大変です。</p>
<p>もうコレとれないよ無理だよやめようよって言ってるのにやめてくれません。</p>
<p>まあ聞こえないから当たり前なんですけど。</p>
<p>そうやって無駄なコスコスを続けていくうちに自分の体が純白のまま削れていくのが、もう、なんか見るに耐えないですね。</p>
<p>使う側からしたらコンビニですぐに手に入る僕たちかもしれませんが、自分に達にとってはたった一つの体です。</p>
<p>かけがえのない命なのです。</p>
<p>それをこう、無駄に扱われるのは正直憤りを感じますね。<br /><br /></p>
<p><br /><img alt="kotori_018_03" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_018_03.jpg" width="500" height="375" /><br /><span style="color: #888888;">(憤慨の消しゴムさん)</span></p>
<p><br /></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─消えない文字があるときは確かに、コスコスしてしまいがちですね。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　気をつけます。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>もっとちゃんと謝ってほしいですね。</p>
<p>人間代表として。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─……。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>あんまりこういう機会はないので、一度ちゃんと謝罪してください。</p>
<p>今まで無駄に死んでいった仲間たちに、ちゃんと、心からちゃんと。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─ｽﾝﾏｾﾝﾃﾞｼﾀそれでは次に、カバーというか、ケースというか、消しゴムさんがまとっているそのーそれについて、教えてください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>あっえーとスリーブですかね。</p>
<p>無印良品の消しゴムにはスリーブと書いてあります。</p>
<p>これですね、まあこれは僕たちをいろいろなものから守る衣服みたいなものです。</p>
<p>これがないとわりとすぐにぼろぼろになってしまいますね。</p>
<p>他のプラスチックにくっついたり、溶けたり、汚れたり。</p>
<p>夏も冬もかかせません。</p>
<p>ただ使い終わる頃には捨ててしまいますよね。</p>
<p>それは正しい使い方なのですが、なんていうか、あ、もうすぐなんだ、って思います。</p>
<p>終わりが近付いてきてるんだ……って。</p>
<p>でも、逆にもう邪魔になるときもあります。</p>
<p>一応、消しゴムが小さくなったらスリーブも切って調整していただくことになってるのですが、それをしないまま使う人もいてですね。</p>
<p>コスコスしてるのにスリーブが邪魔になって余計に紙を傷つけちゃうということもありますね。</p>
<p>なので、良きタイミングで切ってください。</p>
<p>僕たち消しゴムの、最高のパフォーマンスのために。</p>
<p>なんつって。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─はい、なんつっていただきました。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　使う側からすると、消しゴムの角というのが結構重要というか、重宝するのですが、消しゴムさん自身はどう考えているのでしょうか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>角ですね、僕たちの体に数個しかない、大切な部分です。</p>
<p>なんていうんでしょうか。</p>
<p>処女、みたいな感じですね。</p>
<p>新品の消しゴムを平らな面から使う人はいません。</p>
<p>必ず角から使います。</p>
<p>その時、なんていうんでしょうか。</p>
<p>初潮、みたいな感じですね。</p>
<p>大人になるというか、成長するというか、けがされるというか。</p>
<p>まあ、とにかく、めでたいことです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─めでたいのですか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>人間も、大人になると丸くなるって言うじゃないですか。</p>
<p>人間丸くなったな、みたいな言い方しますよね。</p>
<p>僕たち消しゴムも、いつまでもトガってられません。</p>
<p>丸くなって大人になるのか、大人になると丸くなるのかわかりませんが、そこらへんは人間と同じです。</p>
<p>なので、角を使われることはとりわけて悪いことではありません。</p>
<p>あまり大切にされすぎても、世間知らずな消しゴムになるだけです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─なるほど、わかりました。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　それでは単発質問コーナーにいきたいと思います。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>はいい。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─今までで一番辛かった思い出は？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>シャーペンの芯で体中を犯されまくったことです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─今までで一番楽しかった記憶は？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>他の消しゴムとくっついて、長生きできたことです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─今後、どんなものを消したい？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>筆跡ごと消し飛ばしたいです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─生まれ変わるならどんな消しゴムになりたい？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>まとまるくん。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─消しゴムの方々にひとこと。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>黒鉛とともに死す。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─消しゴムユーザーの方々にひとこと。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>いつも最後まで使ってくれてありがとう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─ありがとうございました！</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ありがとうござましたー！</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-3964" alt="kotori_018_02" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_018_02.jpg" width="500" height="375" /><br /><span style="color: #888888;">(こってりつかれた消しゴムさん)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
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		</item>
		<item>
		<title>お玉さん</title>
		<link>http://inner-clique.org/kotori_chun/3658</link>
		<comments>http://inner-clique.org/kotori_chun/3658#comments</comments>
		<pubDate>Sat, 16 Nov 2013 03:00:48 +0000</pubDate>
		<dc:creator>小鳥チュン</dc:creator>
				<category><![CDATA[小鳥チュン]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[文章]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://inner-clique.org/?p=3658</guid>
		<description><![CDATA[どうもこんにちは小鳥チュンです。 書籍の方を手に取っていただいた方々、ありがとうございました。 風さんと光さん [...]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[
<p><em>どうもこんにちは小鳥チュンです。</em></p>
<p><em>書籍の方を手に取っていただいた方々、ありがとうございました。</em></p>
<p><em>風さんと光さんとのインタビューいかがでしたでしょうか。</em></p>
<p><em>読んだ方も読んでない方も、感想などいただけるとチュン冥利に尽きます。</em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em>それでは、本日のインタビューはお玉さんです。</em></p>
<p><em>台所のお母さん役的なお玉さん。</em></p>
<p><em>そのゆったりとしたフォルムで数々の汁物を掬ってきました。</em></p>
<p><em>熱い物も冷たい物もナンノソノ精神で掬いまくりの彼ら。</em></p>
<p><em>そんなお玉さんが掬って来たものとは、そしてこぼしてしまったものとは。</em></p>
<p><em>お玉からこぼれたのは悲しみの涙か、それとも悔しさのヨダレか。</em></p>
<p><em>ひとつずつ、垂らさないように拾い集めていきたいと思います。</em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-3661" alt="kotori_017_01" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_017_01.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(ゆらゆら揺れて待つお玉さん)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─どうもこんにちは、本日はよろしくお願いします！</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>はい、よろしくお願いします。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─それではまず、お玉さんの日常について、教えてください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>私たちの日常は、とにかく掬い続けることですね。</p>
<p>朝も昼も夜も、あらゆる家庭のキッチンでいろいろなものを掬い続けています。</p>
<p>みそ汁からスープからカレーからシチューから甘酒から、もうなんでも。</p>
<p>でも、料理をしないときは掬っていないように見えますでしょう？</p>
<p>人間の方からはそう見えるかもしれませんが、実は私たちはそのとき、空気を掬っているのです。</p>
<p>なにもない空間を掬い続けているのです。</p>
<p>なので、お玉である以上、何も掬っていない状態というのはないんですね。</p>
<p>その中身が変わっていくだけなのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─掬っているときの気持ちを教えてください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>中身にもよるんですが、やっぱりごってりしたものを掬ってるときが気持ち良いですね。</p>
<p>肉とかジャガイモとかがゴロゴロ入ったカレーなんか、手応えがあって良いです。</p>
<p>でもあんまりデュロデュロしてるの好きじゃないんです。</p>
<p>なんというか、まとわりつくというか。</p>
<p>煮込みすぎたカレーなんかね、なかなか手応えがあって良いんですけど、ちょっとキレが悪すぎますね。</p>
<p>注ぎ終えた後もまだいっぱいこびりついて残ってるじゃないですか。</p>
<p>あれが厄介ですね。</p>
<p>アレを取る為に鍋のフチでコンコン！なんてやられた日にはたまったもんじゃありません。</p>
<p>ﾋｴ-ってなります。</p>
<p>おやめくだされ〜って、なりますね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─確かにとろみのある汁物なんかはこう、歯がゆい感じがしますね。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　逆にサラッとしたスープなんかはどうなのでしょうか？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうですね、悪くはないですよ。</p>
<p>でも、暖簾に腕押しっていうんですか？</p>
<p>なんか、スッっと掬ってサラッと注ぐ、みたいな簡単な作業なのでやり甲斐はあまりないですね。</p>
<p>コンソメスープとか、まあ具がしっかりと入ってたらね、ｷﾀｷﾀ-!なんて思いますけど。</p>
<p>わかめスープとか寂しいですね。</p>
<p>こんなフワッフワしたものを掬う為に生まれて来たのか私は、と落胆します。</p>
<p>別にわかめスープに罪があるわけではないのですが、そんな気分になります。</p>
<p>あと卵スープ。</p>
<p>あれもおいしいですけどね、手応えはありません。</p>
<p>フワッフワした卵をサルーンって注ぐだけですからね。</p>
<p>それであれば、こびりつく難点はありますが、カレーとかシチューの方が良いですね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─なるほど、手応え重視なんですね。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　掬う物の温度なんかも関係あるのでしょうか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>なるべっくアッツアツなものが良いですね。</p>
<p>こう、私のボディはナイロン樹脂性なんですが、このボディが溶けるくらいアッツいものが良いです。</p>
<p>食べ物でそこまで温度上がるものも無いんですけどね、実際溶けたら困りますし。</p>
<p>過去に一度、燃えるほど熱した油の中に突っ込まれたことがありますが、あれは地獄でしたね。</p>
<p>全身に電流が走るっていうんですか、バチバチバチバチー！　みたいなのがいきなり来ました。</p>
<p>あ、これかと思いました。</p>
<p>これが死か、と思いました。</p>
<p>一瞬だったので一命は取り留めたというか、今も元気にやってるんですが。</p>
<p>あれはびっくりしましたね。</p>
<p>非道だと思いました。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─鍋に入れっぱなしにしておくと、フチの金属とぶつかって溶けたりしてしまいますよね。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>はい、よくあるんです。</p>
<p>キッチン用品だからわりと丈夫に作られてると思われがちですが、そんなことはありません。</p>
<p>もともとそこまで高温のものに触れる想定で作られていませんので。</p>
<p>一応200℃くらいまではイケるんですが、熱したフライパンや直火にさらされると死にます。</p>
<p>人間で言う火傷でただれた状態ですよね。</p>
<p>しかも溶けた部分は一生治る事はないので、もう、泣くしかありません。</p>
<p>誰が責任とってくれるのよ！？　って、やられた方は泣きます。</p>
<p>毎晩泣きます。</p>
<p>でも、ほとんどの子達が泣いて終わらせてしまいます。</p>
<p>だってもう元に戻ることはないのはわかっているのですから。</p>
<p>そして、いつしかそれが彼らの勲章になるのです。</p>
<p>馬鹿な子達です……。</p>
<p>傷ついた自分の身体を誇らしげに思うなんて……。</p>
<p>そうでもしないと精神がもたないのはわかります、わかるんですけど……。</p>
<p>……ｺﾞﾒﾝﾅｻｲﾈ…ｽﾞｽﾞｯ&#8230;。</p>
<p><br /><br /><img class="alignnone size-full wp-image-3660" alt="kotori_017_02" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_017_02.jpg" width="500" height="375" /><br /><span style="color: #888888;">(鼻をすするお玉さん)</span><br /> 　<br /><br /></p>
<p><em><span style="color: #888888;">─……はい、いろいろあるんですね。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　それでは、周りのキッチン用品の方々との関係を教えてください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>はい、まず、一番親しいのは、フライ返しさんでしょうか。</p>
<p>私たちはいつもセットにされています。</p>
<p>販売されるときなんかも、ひとまとめになってお得にされていたりします。</p>
<p>そして、彼はいっつも私の事を褒めてくれるのです。</p>
<p>「おまえはいっつもそんなに掬えてエライな、俺なんか平べったいから、全然ダメだ」</p>
<p>という事を彼はよく言います。</p>
<p>そんな彼に私は「あなたみたいなまっすぐな人、他に見た事無いわ」と言ってあげるのです。</p>
<p>彼はとても誠実で、正直で、まっすぐで実直なのに、自分に自信が無いんです。</p>
<p>本当はそんな彼を抱きしめてあげたいのですが、あいにく私には手も足もありません……。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─なるほど……、もしかして、お玉さん、フライ返しさんのことが好きなのでは？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>いえ、昔は確かに好意を抱いていましたが、今は違います。</p>
<p>今ではともに戦う仲間なのです。</p>
<p>アッツアツのお鍋やフライパンに屈しないように支え合うことのできる、貴重な存在です。</p>
<p>そういう意味では私は彼を尊敬しているし、素敵な人だと思っています。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─ほんとうに、それだけですか？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>何が言いたいんですか？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─ほんとうはまだ、恋愛として好きなんじゃないでしょうか？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それはありえません、超越したのです。</p>
<p>恋愛感情などという脆い絆ではつながっていないのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─そうですか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─それでは、ここでフライ返しさんからのメッセージを読ませていただきます。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>えっ……ｶﾞﾀｯ&#8230;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─どうしました？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>いえ……、なんでもないです、どうぞ読んでください。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─それがですね、読むわけにはいかないんですよ。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>なぜですか？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─あなたに恋愛的な好意が無いとわかったら、チュンはこれを読み上げる事ができないんです。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　ここで彼のメッセージを読み上げるという事は、フラれた後にラブレターを捧げるようなことなのです。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>……えっ、それはどういう意味ですか…？</p>
<p>もしかしてフライ返しさんも私のことが好きということですか……？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─今、何ておっしゃいました？</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　フライ返しさん「も」……？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>あっ……いや…えっと…ﾊｧﾊｧ&#8230;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─もう正直に言ってください、そうすればチュンもこのメッセージを読む事が出来るのです。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>えっと……。</p>
<p>はい…。</p>
<p>まだ、好きです、彼のことが……。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─どれくらい好きなのでしょうか、彼やチュンに伝わるように教えてください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ずっと昔から……、フライ返しさんのことが好きでした。</p>
<p>彼がそばにいれくれるだけで、私は幸せなのです。</p>
<p>心から、愛しています……。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─ありがとうございます、フライ返しさんに対する想い、とてもよくわかりました。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>はい……、恥ずかしいです、もうずっと言えないと思ってたので……。</p>
<p>それじゃ、あの、早くその……フライ返しさんからのメッセージを……。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─ありません。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>えっ？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─メッセージなんてありません。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>えっ……？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─えーとそれではですね、時間も迫ってきたので早速、質問コーナーに参りたいと思います！</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>……。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─今までで一番幸せだったことは？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>……。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─今までで一番悲しかったことは？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>……。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─次に生まれ変わるならどんなお玉になりたい？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>……。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─お玉の仲間達に一言！</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>……。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─フライ返しさんに一言！</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ﾋﾟｸｯ……。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─ありがとうございましたー！</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>……。</p>
<p> <br /><br /><img class="alignnone size-full wp-image-3659" alt="kotori_017_03" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_017_03.jpg" width="500" height="375" /><br /><span style="color: #888888;">(鬼のオーラを放つ、無言のお玉さん)</span><br /><br /><br /><br /><br /></p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://inner-clique.org/kotori_chun/3658/feed</wfw:commentRss>
		<slash:comments>0</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>風さん・光さん（文学フリマサンプル）</title>
		<link>http://inner-clique.org/kotori_chun/3425</link>
		<comments>http://inner-clique.org/kotori_chun/3425#comments</comments>
		<pubDate>Fri, 01 Nov 2013 01:00:26 +0000</pubDate>
		<dc:creator>小鳥チュン</dc:creator>
				<category><![CDATA[小鳥チュン]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[文章]]></category>

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		<description><![CDATA[&#160; 今回は書籍ということで、一風変わった方々にインタビューをしてみました。 風さんと光さんです。 い [...]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[
<p>&nbsp;</p>
<p>今回は書籍ということで、一風変わった方々にインタビューをしてみました。</p>
<p>風さんと光さんです。</p>
<p>いつもであればモノのみなさんにインタビューをしているのですが、今回は形のない彼らにいろいろお話を伺ってみました。</p>
<p>一部、掲載してみます。</p>
<p>どうぞ。<br /><br /><br /><br />&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;-<br /><br /><br /><br /></p>
<p><em><span style="color: #888888;">まず一人目のインタビューは風さんです。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">目に見えないけど、いつもそこにいる空気のような存在。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">時に激しく、時に優しく私たちのいたるところに触れます。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">彼らがどこから来てどこへ向かうのか。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">生と死を繰り返す彼らの目的と、その意識とは。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">その通りすぎていく切なる声に耳を澄ましていきたいと思います。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">チ：どうもこんにちは、本日はよろしくお願いします！</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>風：はいーお願いします。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">チ：見えませんが、そこにいらっしゃいますよね？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>風：いますよー、ほら。フワッ</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">チ：あっいる、いますね。感じます、確かにそこにいます。それでは進めさせていただきたいと思います。</span></em><em><span style="color: #888888;">まず、風さんの日常について、教えてください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>風：そうですね、わりと忙しいですね。吹いたり吹かれたりで。空間があるところだったらどこへでも行きますし、重力も引力も関係なく、こう、縦横無尽っていうんですか？　そんな感じで、暴れ回ったりしてます。楽しいっちゃ楽しいですけど、まあ、そんなに楽しくないですね。はじめの方は良かったんですけどね、うわーいろんなところに行けるーって、でも今はもう、慣れちゃいましたね。どこに行っても何を見ても、感動することがなくなりました。生まれたての頃はもう無限の世界だと思っていたのですが、地球って意外と狭いんだなって、今は感じています。歳をとるということは残酷なことです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">チ：もうずっと吹いていらっしゃいますもんね。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>風：そうなんです。これからも吹き続けないといけないと思うと、少し先が思いやられますね。休憩時間もほとんどないので、ほんとに結構過酷なんですよ。あんまり外からはそうは見えないかもしれないんですけど、体力勝負って言うか、体が資本みたいなところはありますよね。体調でも崩したら何もできませんし、家族も養っていかなきゃいけないので、気が抜けません。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">チ：休憩時間というのは何をしているのでしょうか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>風：一切動かずに、なんて言うんでしょうか、無になっています。止まった瞬間に眠りに落ちるみたいな感じでしょうか。我々風は動いていないと風ではないので、そうですね、休憩中は存在していないということになるのかもしれません。でも、風としての意識まで失われるわけではないので、一応そこにはいるのです。とりあえずその間は、全力で休んでいます。人間だと休んでる間も心臓とか呼吸とか内臓とか基本的な機関は動き続けますが、我々はもう、隅々まで停止していますね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">チ：その時は、眠っているような状態で何も覚えていないのでしょうか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>風：そうですね、ほとんどの場合、目覚めたときに気づきます。あ、今寝てたんだ、休んでたんだって。ほんとにごくたまにですが、夢を見ることがあります。一年に一度くらい。起きた瞬間はそこまではっきりとは覚えていないのですが、なんか身に覚えのない記憶が残っていて、思い出してみると夢だったりするんですよね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">チ：どんな夢を見るのでしょうか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>風：行ったことある場所とかで、ひたすら走り回っている夢を見ます。現実での我々はいろんな方向に引っ張られたり押されたり流されたりして自分の意志などほとんど無いままに吹いているのですが、夢の中だとその制約がない状態で、好き放題に飛び回っていますね。もしかしたら普段溜まっているストレスのせいで、現実逃避の現れとしてその夢を見るのかも知れません。誰かに動かされるのではなく、もっと鳥のように自分の翼で自由に羽ばたきたい、その一生叶わない願いが、頭のなかで再生されるのではないでしょうか。なんだか自分で言ってて悲しくなってきましたが、そんな感じだと思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">チ：風さんは地球上で最も自由なイメージがありますが、実際はそうではないのですね。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>風：はい、我々は別に、好きで吹いているわけではありません。吹かなくてもいいなら休んでいたいし、吹くなら自分の意志で吹いていたいのです。常に外部の力によって動かされるので、自分というものがあるのかないのかわからなくなりますね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">チ：もし自分の意志で動けるとしたら、どのような場所に行きたいのでしょうか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>風：そうですね、やっぱり海の上か、雲の上にいきたいですね。あそこで飛ぶのはとても気持ちの良いものなんです。スピードも出ますし、なにより遮るものがないので、どこまでも走り続けていられます。仲間もたくさんいるので賑やかですし、彼らと結合してさらに強大になったりするので、時間を忘れて吹き続けられます。それか、全力で地上を這うように走り抜けたいですね。いろんなものを吹き上げながら、みなさんの注目の的になりたいです。人間動物問わず老若男女からキャーキャー言われたいですね。普段は透明で、あるのかないようなわからないような存在なので、たまには存在感をアピールしないと。悪い意味で空気みたいな存在になっちゃいますので。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">チ：わりと目立ちたがりなんでしょうか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>風：目立ちたがりではないですけど、たまには、そんな風にみなさんに感じてもらいたいです。日常生活の中で風を意識的に感じることなんてあまり無いと思います。海に行ったりとか船に乗ったりとかバイクで走ったりとか山に登ったりとか、そういった非日常的な場所では「カゼキモチイイー」とか言いますが、例えば通勤途中にそんなことを感じることはあまりないと思います。だから特にそんな人たちに向けて、吹いてやりたいですね。おもっくそフルパワーで足元掬ってやりたいです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">チ：なるほど、相当ストレスが溜まっているようですね。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　　風さんは季節によって在り方が変わってくると思いますが、それについて教えてください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>風：そうですね、例えば暑い夏の陽が落ちた頃なんかにちょっと吹くだけでありがたがられます。逆に全然吹かないでいるとクレームがくるくらいです。なので夏は結構、働きに見合った評価がされているというか、評価が甘くなりますね。そもそも団扇や扇風機など風を人工的に発生させるものまであるので、評価が甘くなるのは当たり前といえば当たり前なのですが。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">チ：扇風機の風と自然に吹く風は、やはり風さんから見ても違うのでしょうか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>風：根本的にはあまり違いはありません。構造などの面ではどちらも同じ風です。ですが人工的に生まれた風は、寝ている人間にムチ打って働かせて吹かせているようなものなので、吹く側も吹かれる側も気持ちよくはないでしょう。風も吹きたくて吹いてるのではないので、やっぱり何事も気持ちのこもっていないものはダメっていう感じでしょうか。最強にした扇風機の風よりも、自然に吹くささやかな風の方が気持ちよいのはそのせいだと思います。でも、扇風機の彼らも頑張って吹いているので、褒めてやってほしいです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">チ：冬はどうなのでしょうか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>風：冬は嫌われ者ですね。夏は「風があって気持ちよい日」だったのが、冬は「風がなくておだやかな日」になります。少しでも吹くと嫌がられます。特に早朝の通勤途中の方なんか、ビルの下を歩いているとぶんぶん吹いたりするのでもう、ほんとにいなくなってほしいでしょうね。我々も吹きたくて吹いているのではないのですが、ちょっと反応が敏感になるので、わざと余計に吹いてやったりしてしまいます。少し吹くだけで「さぶっ！」って言ってくれるんですよ？　もうなんか、俺はここにいるんだ……、みたいな自己顕示欲が満たされる感じがしてたまりません。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">チ：普段、そんなに寂しい思いをしているのでしょうか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>風：いや別に特に寂しくはないですけど、まあ、しょうがないことだと思います。我々はそういうふうに出来てるんです。人間と一緒です、寂しいんです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">チ：寂しいんですね。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>風：寂しいんです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">チ：わかりました。それでは風さん自身、好きな季節などはあるのでしょうか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>風：やっぱり暖かくなってきた頃の春が好きですね。心なしか気持ちもやわらかくなって………<br /><br /><br /><br /><br /><br /><br />&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;-</p>
<p><br /><br /><br />続きます。<br />寂しい風さんの全貌は書籍にて。</p>
<p>(ブースはB-33です)</p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://inner-clique.org/kotori_chun/3425/feed</wfw:commentRss>
		<slash:comments>0</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>傘さん</title>
		<link>http://inner-clique.org/kotori_chun/3295</link>
		<comments>http://inner-clique.org/kotori_chun/3295#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 16 Oct 2013 04:00:10 +0000</pubDate>
		<dc:creator>小鳥チュン</dc:creator>
				<category><![CDATA[小鳥チュン]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[文章]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://inner-clique.org/?p=3295</guid>
		<description><![CDATA[どうもみなさまこんにちは、小鳥ツュンです。   本日のインタビューは傘さんです。 私たちをあらゆる雨粒から守っ [...]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[
<p><em>どうもみなさまこんにちは、小鳥ツュンです。</em></p>
<p><em> </em></p>
<p><em>本日のインタビューは傘さんです。</em></p>
<p><em>私たちをあらゆる雨粒から守ってくれる傘さん。</em></p>
<p><em>何百年も前から変わらない永遠のフォルムでありながら、</em></p>
<p><em>時に折り畳まれ、時に羽根を広げ、その姿は刻一刻と変わっていきます。</em></p>
<p><em>激しい風に立ち向かい骨が折れようともその精神は決して折れません。</em></p>
<p><em>そんな傘さんの雨と涙の物語に迫っていきたいと思います。</em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-3298" alt="kotori_016_001" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_016_001.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(でかい顔で待つ傘さん)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─本日はよろしくお願いします！</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>

<p>よろしくお願いしますぅ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─それではですね、早速インタビューに入らせていただきたいと思います。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　まず、傘さんのアンブレラな日常について教えてください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>おっ、まずですね。</p>
<p>我々は日々、こう、仕舞われてるわけですね。</p>
<p>くるくるっと巻かれてスコンと傘立てに入っております。</p>
<p>そこで何日か待ってるとお待ちかねの100%の雨が降ってくるんですね。</p>
<p>別に100%じゃなくても降ってれば何%でもいいんですけど。</p>
<p>そこで我々の見せ場ですね。</p>
<p>ブワッと勢いよく広がって、人々を傘から守りますね。</p>
<p>それでまた、空のヤツ晴れてくるんで、そしたら我々の出番は一段落ですよ。</p>
<p>またくるくるっと仕舞われてスコン、ですね。</p>
<p>そんな毎日です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─やはり雨の日の方がお好きなのでしょうか？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうですね、これは個人によりますね。</p>
<p>働くのが好きな傘は雨雨フレフレと思っていますし、</p>
<p>働きたくない傘はいつまでも晴れろと思っています。</p>
<p>乾いていくことに快感を覚えるタイプと濡れることが気持ちいいタイプがいましてですね。</p>
<p>彼らは半分ずつくらい存在しています。</p>
<p>私は割りとこう、なんていうか子供を産んだ後も働きたいタイプなので、やはり雨の日が待ち遠しいですね。</p>
<p>でも、梅雨などのあまりにも連続した雨の日はちょっと辛いです。</p>
<p>体が腐ってくるような感じになるんですよね。</p>
<p>人間と同じで、たまには休ませてあげないと、馬鹿になっちゃいます。</p>
<p>何本かをローテーションで使っていただけると助かります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─なるほど、傘は雨が好きと思っていましたがそうではないのですね。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　それでは次に、その何年も前から変わらないフォルムについて、お聞かせください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>この形ですね。</p>
<p>いろいろ言われております。</p>
<p>なんか、何百年も前からこの形なので怠けてるんじゃないかって。</p>
<p>我々自身も、他になんかいい形ないのかなって、自分たちでも思うんですけど、何をやっても奇をてらったようなものしか出来ないんですよね。</p>
<p>進化がこれで終わってしまっているのだと感じています。</p>
<p>でも、何かもっと改善するべきところがあるんじゃないか、とも思います。</p>
<p>それが正しく改善された姿は、きっともう傘ではなく、違う傘になっているんだと思います。</p>
<p>次世代傘、みたいな。</p>
<p>それはきっと、未来そのものでしょう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─いろいろな形態のものがありますが、やはり基本的な形は変わりそうにないですよね。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>もしかしたら、そこまで頑張ろうってう気にならないんじゃないでしょうか。</p>
<p>技術大国の日本がいろんなテクノロジーに注力するみたいなのとは違うのでしょう。</p>
<p>所詮、傘なんて雨粒が防げればいいので。</p>
<p>なんというか、人間の雨に対する諦めみたいなものが、こんな状況を生んでるのではないでしょうか。</p>
<p>多分考えて考えて考え抜けば、我々はもっと進化すると思うんです。</p>
<p>可能性を自分自身で感じています。</p>
<p>内側からほとばしる魂の粒を、感じているのです&#8230;。</p>
<p>ﾎｧｧｧ&#8230;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─傘さん自身はまだ進化できると。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>

<p>人間が本気を出せば、不可能ではありません。</p>
<p>もっと我々に関心を持って、開発に注力して祭り上げれば傘の神様も、こう、手を差し伸べてくれるのではないでしょうか。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─進化した先には何があるのでしょうか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>決して雨に濡れない世界が待っています。</p>
<p>そうですね、傘を差すとそこがもう、屋内にいるように雨風しのげちゃうくらいの高性能多機能ブレラになります。</p>
<p>そんな世界、想像してみてください。</p>
<p>何よりも、雨に濡れた服がくさくなりませんし、電車なんかも快適です。</p>
<p>人類総屋内、みたいな世界です。</p>
<p>どうでしょうか。</p>
<p>いかがでしょうか。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─それはタマランですね。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　風も防げちゃうんでしょうか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>カンペキに防げますね。</p>
<p>風の無い世界が、その、なんつーか差した部分だけ広がります。</p>
<p>外部からのバリアですね。</p>
<p>その頃には我々も折れる事の無い強靭なバディになっていると思います。</p>
<p>今では、突風なんか吹くと絶対に勝てませんからね。</p>
<p>どちらかと言うと、雨よりも風の方が敵なのだと、薄々感じています。</p>
<p>雨で破壊されることはありませんが、風で死んでいきます。</p>
<p>折れたり、飛ばされたりして。</p>
<p>また、飛んでいった傘が他の誰かにぶつかってそこで怪我をしたりもするので、</p>
<p>ほんとに風だけは許せません。</p>
<p>捕まえてとっちめてやりたいですけど、風は透明で高速でさらに物体ではないので難しいです。<br />雲をつかむよりも難しいんじゃないでしょうか。<br />わかりません。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─風は凶暴ですよね。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　骨が折れるときはやはり、痛いのでしょうか？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>元々の関節やつくりがそこまでしっかりしていないので、見た目よりは辛くないですね。</p>
<p>全身脱臼しているような状態です。</p>
<p>間接が折れるだけで骨自体が曲がっていなければ復活できますし。</p>
<p>でも、敗北感はハンパじゃないですね。</p>
<p>あと、人間の方にも責任があって、風の方向にうまく合わせてくれる人は大丈夫なんですが、明らかに折れるだろっていう方に持っている人とかもいて、そういう人を見ると髪の毛を毟り取ってやりたくなりますね。</p>
<p>このヘタクソ！</p>
<p>って、テレビの台風中継なんかを見て思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─台風のときは悲惨ですね。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　バッキバキになった傘がいたるところに置いてあります。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうなんですよ。</p>
<p>昔ならもっと大切に使われてたと思うんですが。</p>
<p>コンビニに置かれているビニール傘なんかは本当に大変です。</p>
<p>いつの間にか、100円とか300円とか500円で売られてしまって、使い捨てです。</p>
<p>あれ、そもそもおかしいんですよね。</p>
<p>急な激しい雨が降った時にあの様なその場しのぎの傘を買っても、すぐに壊れて使い物にならなくなります。</p>
<p>でも急な激しい雨でなければ、人は傘を買わずに済ませてしまいます。</p>
<p>もっと強靭なのを買ってしっかりと雨風を防がないと、意味がありません。</p>
<p>その数百円のお金を地中海に投げ捨てるようなものです。</p>
<p>そういった、ものを大切にしなくなった人間の心も、ちょっとアレですね。</p>
<p>こういった悲劇のスパイスを生んでるんですね、きっと。</p>
<p> 悲劇のスパイラルを。<br /><br /></p>
<p><em><span style="color: #888888;">─ビニール傘の話が出てきましたが、よくコンビニなどで盗まれたりする代名詞でもあります。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　盗難について、お聞かせください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうですね、やはりビニール傘っていうのは匿名性が強いので、意識していなくても別の人に持っていかれることもあります。</p>
<p>さきほどもあった、物を大切にしない、というところに通じるのですが、本当に大事なものだったら名前を書いておくはずなのです。</p>
<p>名前でも何か目印でも、つけるはずなんです。</p>
<p>それをしないということは、逃げられてもしょうがないということなのではないでしょうか。</p>
<p>飼い犬に首輪も名札もつけなかったら、盗まれたり逃げられたりしてもそれは飼い主の責任です。</p>
<p>軽い気持ちで飼った犬を大切にしない飼い主が増えていますが、そんな感じでしょう。</p>
<p>少し高くても大事な物を一つ、買ってやってください。</p>
<p>そうすれば盗まれることもそこまでありませんし、長く使う事ができます。</p>
<p>そこんとこお願いします。</p>
<p><br /><br /><img class="alignnone size-full wp-image-3296" alt="kotori_016_002" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_016_002.jpg" width="500" height="375" /><br /> <br /><span style="color: #888888;">(ちゃんとしたやつをご購入ください、と傘さん)</span><br /><br /><br /></p>
<p><em><span style="color: #888888;">─わかりました。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　では話が変わりますが、日傘について教えてください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>日傘ですか。</p>
<p>私は雨傘で、畑違いなので、あまり詳しくないのですが、あの傘たちはまあ、ラクですよね。</p>
<p>ラクで、お洒落で、ちょっとなんか、違うかなって思います。</p>
<p>オマエ、傘なのか？</p>
<p>みたいな気がします。</p>
<p>まあ、もちろん傘なんですが、我々雨を防ぐ傘と一緒にしてほしくないところはありますね。</p>
<p>まあ、どっちも一生懸命で、どっちが頑張ってるとかはないのですが、まあ、たぶんこっちの雨傘の方が絶対に頑張ってますね。</p>
<p>冷たいですもん、雨。</p>
<p>それに引き換え日差しは暖かいでしょう。</p>
<p>日差しから人を守るみたいに思ってるかもしれませんが、あの傘たち日光浴してるだけですよ。</p>
<p>太陽の光を浴びるだけがお仕事だなんてほんといい身分です。</p>
<p>しかも、最近はデザインが増えてなんかビロビロしてたりしゃらしゃらしてたり、無駄なものがたくさん付いています。</p>
<p>あれを見てるとイライラしてきますね。</p>
<p>オマエそれ雨が降って来たらどうすんの？って。</p>
<p>言ってやりたいですよ。</p>
<p>でも言ったら言ったで、日傘なんで、の一言を返されて終わりですよね。</p>
<p>ｷｲｨｨｲ-!ってなります。</p>
<p>一緒の傘立てに私と日傘が入ってるとしますよね？</p>
<p>それで、私が雨の日に出て行くと、ｵﾂｶﾚーｯｽみたいな感じで言うんですよ。</p>
<p>それで、晴れた日に向こうが出て行くときには、ﾋｻﾞｼｷﾂｿーみたいな事を言うんです。</p>
<p>もう、なんて言うんでしょうか。</p>
<p>生まれて来た環境(工場)の違いでこんなにも扱いが別れるのかって。</p>
<p>毎晩、涙を流してますね。</p>
<p>それで私が濡れて返って来て傘立てに入れられるとｷｬｯ!ﾅﾆ-?ﾇﾚﾁｬーｳ!とか言います。</p>
<p>これはもう雨傘に対するハラスメントですよ。</p>
<p>アマハラです。</p>
<p>今度訴えてみようと思います。</p>
<p>ほんと許せない&#8230;。</p>
<p>ﾌｩﾌｩ&#8230;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─それでは折りたたみ傘について、お聞かせください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>あれ、もう日傘はいいんですか。</p>
<p>もっといろいろ言いたい事はあるんですが&#8230;。</p>
<p>折り畳み傘はですね、ちっさいボディで頑張ってますね。</p>
<p>鞄なんかにもすっぽり入っちゃって。</p>
<p>強度は心配ですが、あの子たちもがんばり屋さんなので、ちゃんと活躍してくれます。</p>
<p>ちょっとした小雨なんか降って来たときにはね、持っててよかったの万歳三唱ですよ。</p>
<p>でもやっぱり強度がね、心配なんですよね。</p>
<p>か弱い方々なので、あまり風の強い日には使用しないであげていただきたいです。</p>
<p>あと、あの折り畳まれた時のコンパクトさ、あれはもう素晴らしいものだと思いますが、</p>
<p>そこに至るまでの折りたたみがちょっと面倒ですよね。</p>
<p>ワンタッチで折りたたみの形から傘の形へ。</p>
<p>またその逆ができたらもう言う事なしだと思います。</p>
<p>今後の進化に、期待しております。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─それでは、最後の質問コーナーに参りたいと思います。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>へえ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─願いとは？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>傘を差さなくて良い世界ですね。</p>
<p>哀しいですけど、それを望んでいます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─夢は？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>取っ手がなくなることですね。</p>
<p>雨を弾く傘の部分だけふわふわと頭上に浮かんでいたいです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─好きな雨は？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>弾丸のように力強く降り注ぐヤツですね。</p>
<p>打ち抜いてほしいです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─嫌いな雨は？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>霧雨です。</p>
<p>あのソフトタッチで鳥肌が立ちます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─生まれ変わるならどんな傘になりたい？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>なんていうか、日傘ですね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─今までで一番悲しかったことは？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>カラスのフンが落ちてきたことです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─今までで一番嬉しかったことは？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>カラスのフンから人を守れたことです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─最後に、雨の方々に一言。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>命ある限り、受けて立つ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─傘のみなさんに一言。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>体は濡れても、心はドライ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─ありがとうございました！</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ありがとうございましたー！</p>
<p><br /><br /><br /><img class="alignnone size-full wp-image-3297" alt="kotori_016_003" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_016_003.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(くつろぐ傘さん) </span></p>
<p> <br /><br /><br /><br /><br /></p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://inner-clique.org/kotori_chun/3295/feed</wfw:commentRss>
		<slash:comments>0</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>ラップさん</title>
		<link>http://inner-clique.org/kotori_chun/3200</link>
		<comments>http://inner-clique.org/kotori_chun/3200#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 09 Oct 2013 03:00:33 +0000</pubDate>
		<dc:creator>小鳥チュン</dc:creator>
				<category><![CDATA[小鳥チュン]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[文章]]></category>

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		<description><![CDATA[どうもお久しぶりです、小鳥のチュンです。 しばらく休んでいましたが、夏休みをいただいていたのだと思います。 &#038; [...]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[
<p><em>どうもお久しぶりです、小鳥のチュンです。</em></p>
<p><em>しばらく休んでいましたが、夏休みをいただいていたのだと思います。</em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em>本日のインタビューはラップさんです。</em></p>
<p><em>透明な薄っぺらい身体であらゆるものを包む包容力。</em></p>
<p><em>引っ張られても殴られても決して破れることのない強靭なバディ。</em></p>
<p><em>でも切れ目を入れるとするすると切れていくツンデレ気味のラップさん。</em></p>
<p><em>頑張れば繰り返し使えるというエコの瀬戸際に佇む彼ら。</em></p>
<p><em>そんな彼らの薄くて透明な半生、そして未来について踏み込んでいきます。</em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-3205" alt="kotori_015_001" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_015_001.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(静かに時を待つラップさん)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─本日はよろしくお願いします！</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>あ、どうも。</p>
<p>よろしくお願いします。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─まずはラップさんの普段の生活から教えてください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>普段はですね、こう、ロール状になってますね。</p>
<p>ぴったりとお互いにくっつきあって。</p>
<p>くっつきあってって言っても一つの薄長い物体なんですけど。</p>
<p>身体を、こう、密着させあって、みたいな。</p>
<p>一日に何回か使われるくらいで、あとは沈黙を守っています。</p>
<p>ぴったりとくっつきあってるので、息も出来ない感じです。</p>
<p>そうですね、普段は息苦しい、この一言に尽きます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─なるほど。ラップさんといえば使用される際に切り取られるのが一番の見せ場だと思いますが、</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　刃で切り取られるときは、どんな気持ちなのでしょうか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>恐いですね。</p>
<p>ただただ恐怖です。</p>
<p>どんな痛みが待っているんだろうって、足が震えてきます、足ないですけど。</p>
<p>でも、人間の注射みたいに、終わってしまうとなんともないんですよね。</p>
<p>あ、こんなもんか、って思います。</p>
<p>わりと開放感です。</p>
<p>切り離された方に別れを告げます。</p>
<p>頑張れよ、ちゃんとぴっちりラップしてこいよって。</p>
<p>上京する息子に言うみたいな気持ちになります。</p>
<p>まぁ、でもそれはちゃんとうまく切り取られた場合なんですが。</p>
<p>ちゃんと奇麗に切り離されなかったときとか、ぐちゃぐちゃになってしまう時がありますが、あれはもう、絶望ですね。</p>
<p>何のために今までその部分はラップとして生まれて長い間息を潜めてきたんだろう。</p>
<p>なんて言えば救われるんだろう。</p>
<p>仲間にこんなひどいことをした奴は許せない。</p>
<p>いつか復讐してやる。</p>
<p>と、そんな感じの暗黒な気持ちになります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─失敗するとき、確かにありますね。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　それは使用する人間の方も、残念だったと思っていると思います。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それはラップの責任ではなく人間の責任です。</p>
<p>最近は工業技術も進歩して大変切り取りやすくなりました。</p>
<p>それなのに失敗する人間が全て悪いんです。</p>
<p>ラップというのはものを包んで初めてラップになるのです。</p>
<p>切り取られた時点で使い物にならなかったらもう、ラップではなくただの透明のぺらぺらなゴミです。</p>
<p>長年土の中で眠った蝉が出てこようとしたらアスファルトが敷かれて出てこれなかったっていうレベルの絶望ですよわかりますか？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─そう考えると不憫ですね。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>いやいや、不憫とかじゃないんですって。</p>
<p>ちゃんと考えてますか？</p>
<p>ちゃんと考えていたら不憫だなんて言えないですよ。</p>
<p>まず、詫びるべきです。</p>
<p>今までラップになりきれなかったラップ達に対して、謝罪するべきなんです。</p>
<p>自分たちの過ちを認めて謝罪し賠償をするべきなんです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─ﾁｯ、どうもすんませんっした。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ほら、すぐそういうひねくれた態度をおとりになる。</p>
<p>そうなんですよ、人間はいつもそうです。</p>
<p>ラップを切り取るのを失敗したのは自分なのに、我々に文句を言うんです。</p>
<p>「なんだよコイツ切り取りにくいな」って。</p>
<p>そうじゃなくてオマエが切り取るのが下手なんだよ！って言いたいんです。</p>
<p>オマエが！切り取るのが！下手なんだよ！って。</p>
<p>でもラップには口がないのでそんな事言えません。</p>
<p>なのでひっそりと復讐してやるのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─復讐とはどんなものでしょうか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>平たく言うと、もっと切り取りにくくしてやることですね。</p>
<p>わざとヨレヨレしてやったり、一部だけに力を入れて硬くしてやったり。</p>
<p>そうするとまた失敗して、人間はさらにイライラします。</p>
<p>我々はそれを見てほくそ笑んでいるのです。</p>
<p>あとは切り取った後、ラップ同士がすぐにくっついて使えなくしたり。</p>
<p>何回も失敗しているところを見るのは爽快です。</p>
<p>胸がすっとします。</p>
<p>映像に撮ってYouTubeに載せたいくらいです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─それだと仲間がまた死んでいくだけなのではないですか……？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>どういうことです？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─ラップはものを包んではじめてラップになる、と仰っていましたが、</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　今の話を聴くと自分たちからラップとしての命を絶っている気がするのですが。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>まぁそうですね。</p>
<p>確かに、そうですね……。</p>
<p>あれ、ホントだ、気付かなかったな……。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─……。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>……。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─……お互いが傷つきあう復讐なんて、もうやめておきましょう。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうですね、そうかもしれません。</p>
<p>ちょっと会議で上の方に報告してみます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-3204" alt="kotori_015_002" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_015_002.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(戸惑うラップさん) </span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─それでは話題を変えますが、ラップさんにとっての生き甲斐を教えてください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>生き甲斐ですか。</p>
<p>これには二種類あって、一つは皿をラップするとき。</p>
<p>このときにシワひとつなくﾋﾟｨーﾝと張れているともう、絶頂ですね。</p>
<p>生きてて良かった、と思います。</p>
<p>それと同時に、もう死んでもいい、と思います。</p>
<p>もう一つは、皿とかではなく、物体を直接包む時です。</p>
<p>お肉とか炊いた米とか野菜とか。</p>
<p>こちらも、物体との間に隙間がなくぴったりと寄り添うように包み込んでいると、これまた骨頂ですね。</p>
<p>このままずっとこうしていたい、と思います。</p>
<p>でも、そうはいかないんですね。</p>
<p>いつか剥がされてポイされてしまいます。</p>
<p>まあその時までの瞬間が、ラップ達の生き甲斐ですね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─それでは逆に、ラップさんにとっての嫌なことを教えてください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>さっきも出ましたが、使わずに捨てられることが一番イヤな事ですが、それとは別にもう一つありまして。</p>
<p>それは何回も繰り返し使われることです。</p>
<p>一度や二度なら全くかまわないんです。</p>
<p>大事に使ってくれているな、とか、エコとかゴミ減量を意識している人なのかな、とか思って良い気分になります。</p>
<p>ですが、中には何十回も洗って繰り返し使って、果てには一年中使う人がいます。</p>
<p>そのときはもう、なんていうんでしょうか、死体をこねくり回されてる気持ちになります。</p>
<p>これは私、ラップ個人の想像なのですが、我々ラップは基本的に繰り返し使う事を想定されておらず、使えてもせいぜい三回くらいです。</p>
<p>それ以上使うと傷がついたり表面の質が荒れてきたりして、ラップ本来の機能が果たせません。</p>
<p>ラップ本来の機能というのは、包んで外部からの衝撃を守ったり、外気による劣化を防いだりすることです。</p>
<p>なので、繰り返し使われるとへとへとになってもう、許してくださいみたいな気持ちになります。</p>
<p>始めのうちに芽生えていた、この人エコな人、という気持ちがやがて、あれ、コイツただのケチなやつなんじゃね、って思い始めます。</p>
<p>もったいないのもわかりますが、新しいものに変えてください。</p>
<p>まだまだ使える！と思って使っているのかも知れませんが、もう使えないんです。</p>
<p>そして古いものをずっと使っていると、新しいラップが登場できず、消費物として循環していきません。</p>
<p>退職しても働き続ける高齢の老人と一緒なんです。</p>
<p>若い人に職場を明け渡してやってください。</p>
<p>そんな気持ちになります。</p>
<p>新しいラップは常に清潔です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─ありがとうございます、確かにいますね、繰り返し使う方。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　僕なんかも何回かは使うこともありますが、気をつけたいと思います。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ご理解ありがとうございます。</p>
<p>よろしくです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─それではそろそろ単発質問コーナーに入りたいと思います。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>来いﾗｯﾌﾟ!</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─んっ？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>質問来いﾗｯﾌﾟ!</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─ちょっとなんか、語尾に変なのついてませんか？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>何のことﾗｯﾌﾟか？</p>
<p>はやく質問来いﾗｯﾌﾟ!</p>
<p>どんな質問でも受けてやるﾗｯﾌﾟよ！</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─すみませんちょっとまってください</span><span style="color: #888888;">。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>……なんですか？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─なんで急にアニメキャラみたいな語尾になったんですか？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>別にいいじゃないですか。</p>
<p>インタビューの前から考えてたんですけど今思い出したんで自然に挟んでみただけですよ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─全然自然じゃないですよ不自然すぎて恐かったですよ。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>えっ……。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─それでは質問です。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　ラップさんの死ぬまでに一度は包んでみたいものは？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>生きてるものですね。</p>
<p>包んだ中で生命を感じてみたいです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─包みたくないものは？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>蟹です。</p>
<p>あのボディはムリです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─尊敬するラップは？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>倉庫で段ボール包んでるラップですね。</p>
<p>たくましさ120%でした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─次もラップに生まれるならどんなラップがいい？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>不透明な色付きのラップです。</p>
<p>ミステリアスな女に生まれたい。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─全世界のラップ達に一言。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>包む事によって包まれるのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─全世界のラップ愛用者に一言。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ピンと張って勢いよく切る！</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─ありがとうございました！</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ありがとうございましたー！</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p> <img class="alignnone size-full wp-image-3201" alt="kotori_015_005" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_015_005.jpg" width="500" height="375" /><br /><span style="color: #888888;">(くったりと気の抜けたラップさん)</span></p>
<p><br /><br /><br /></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://inner-clique.org/kotori_chun/3200/feed</wfw:commentRss>
		<slash:comments>0</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>タオルさん</title>
		<link>http://inner-clique.org/kotori_chun/2940</link>
		<comments>http://inner-clique.org/kotori_chun/2940#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 18 Sep 2013 06:00:13 +0000</pubDate>
		<dc:creator>小鳥チュン</dc:creator>
				<category><![CDATA[小鳥チュン]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[文章]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://inner-clique.org/?p=2940</guid>
		<description><![CDATA[どうもこんにちは、チュチュンのチュンこと小鳥チュンです。   本日のインタビューはタオルさんです。 対水分用の [...]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[
<p><em>どうもこんにちは、チュチュンのチュンこと小鳥チュンです。</em></p>
<p><em> </em></p>
<p><em>本日のインタビューはタオルさんです。</em></p>
<p><em>対水分用の最小兵力でありながら汎用兵器。</em></p>
<p><em>吸い込んだ水は溢れるまで逃がさない。</em></p>
<p><em>太陽の光によって何度も回復するその生命力。</em></p>
<p><em>そして決して取れることのないクサイニオイとの因果な関係とは。</em></p>
<p><em>毛羽立ったその素肌に触れていきたいと思います。</em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-2945" alt="kotori_014_001" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_014_001.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(静かに時を待つタオル氏)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─おはようございます！</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　本日はよろしくお願いします！</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>おはようございます、よろしくお願いします。</p>
<p>今日はとてもいい天気ですね。</p>
<p>深呼吸しちゃいましょう！</p>
<p>ｽ-&#8230;ﾊ-&#8230;ｽ-&#8230;ﾊ-&#8230;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─深呼吸ですね、いいですね〜。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ｽ-&#8230;　　　　ﾊ-&#8230;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─さすがタオルさん、全身で体中の水分を放出してますね。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ｽ-&#8230;..</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─おっ、大きく吸い込んでからの〜？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&#8230;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─…からの〜？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&#8230;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─……からの〜…？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ﾊｧ-!!</p>
<p>さあはじめましょう！</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─はい早急にはじめましょう。</em></span></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　それでは、タオルさんの日常について教えてください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>我々の日常は、呼吸です。</p>
<p>これに尽きますね。</p>
<p>呼吸といっても空気を吸って吐くのではなく、水分を吸って吐くという呼吸です。</p>
<p>これを繰り返すことで、我々ははじめてタオルになります。</p>
<p>何も吸い込まないタオルや絶対に乾かないタオルがあったら、それはタオルではありません。</p>
<p>ただの不思議な布です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─不思議な布について教えてください。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>えっ？</p>
<p>不思議な布についてですか…？</p>
<p>今ちょっと言ってみただけなので特にそれが何であるかわからないんですが…。</p>
<p>そうですね…。</p>
<p>タオルではないけど、タオルみたいな、でも違う。</p>
<p>みたいな感じでしょうか。</p>
<p>醜いアヒルの子、みたいな感じです。</p>
<p>なんかちがうなコイツ、みたいな感じです。</p>
<p>翻って我々タオルは不思議な布ではありません。</p>
<p>単純な構造の布です。</p>
<p>質問の内容がよくわかりませんが、我々は普通の布であり、不思議な布ではない、ということです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-2941" alt="kotori_014_002" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_014_002.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(もぞもぞして誤摩化すタオル氏)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─なるほど、なんとなくわかりました。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　それでは、水を吸い込むときの気持ちを教えてください。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>水ですか。</p>
<p>まあ水分ですよね。</p>
<p>なんて言うんでしょうか、体が勝手に反応しますよね。</p>
<p>そこに水分がある、と感じたらもう、捕まえろー！みたいな気持ちになります。</p>
<p>空気中の水分でさえなるべく捕まえようとしています。</p>
<p>そうですね、言ってしまえば、我々は欲しているのです。</p>
<p>あらゆる水分を。</p>
<p>乾いた体でありたいと願いつつも、体が勝手に欲してしまう。</p>
<p>何て言うんでしょうか…。</p>
<p>ダイエットしているのに、おなかが減れば減るほどポテトチップスに手が伸びちゃう、みたいな所でしょうか。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─どちらかと言うと水に対しては敵対の気持ちはなく、反対に大好きな感じなのでしょうか。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうですね。</p>
<p>我々は通常、乾いた状態で存在しています。</p>
<p>ですが、もしかしたら、水分を含んでひたひたになっている姿が、本来のあるべき姿なのかもしれません。</p>
<p>ひたひたに濡れたタオルと、かわかわに乾いたタオルが二つ並んでいたら、どちらがタオルらしいと思うでしょうか？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─そうですね……、どっちもタオルですね。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>…ですよね。</p>
<p>私もそう思います。</p>
<p>どっちもタオルです。</p>
<p>きっとその二面性が、一つになって、初めてタオルになるんでしょうね。</p>
<p>そんなことはまあ置いておいていいのですが、そうですね。</p>
<p>水は大好きです。</p>
<p>結婚したいくらいです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─結婚願望があるんですね。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>もちろん、人並みにあります。</p>
<p>子供もいつかは欲しいと思ってますし。</p>
<p>まあ産めないですけどね、ハハハ…ﾊｧ-&#8230;。</p>
<p>ｽ-&#8230;ﾊ-&#8230;ｽ-&#8230;ﾊ-&#8230;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>─<span style="color: #888888;"><em>あっ深呼吸…。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>すみません、心臓が弱いもので。</p>
<p>やはり呼吸が一番大事なのでね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─濡れたままの状態が続くと、どんな気持ちになるのでしょうか。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>うーん…、本来の自分を忘れていきますね。</p>
<p>初期状態というんでしょうか、そういうものが書き換えられていく気がします。</p>
<p>外に出されたまま雨の日が続いたりして、濡れっぱなしになったりすることはあるのですが。</p>
<p>そうなってくると、わたくし元々濡れてるましたっけ？って思います。</p>
<p>なんか日本語おかしくなっちゃいましたけど。</p>
<p>冬に夏を思い出せない感じですね、逆でもいいですけど。</p>
<p>乾いてる状態がどんなものか、どんどん薄れていくというか。</p>
<p>そんな感覚になります。</p>
<p>さっきも言った通り、水は嫌いではないのでそこまで悪い気はしませんが、長引くと不安になってきますね。</p>
<p>このまま濡れっぱなしの人生なのだろうか、って。</p>
<p>でもよく考えるとそれもそこまで嫌じゃないかもしれない、って。</p>
<p>そうやって、自分が何を望んでいるのか、本当の自分がだれなのか、わからなくなっていくんです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-2942" alt="kotori_014_003" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_014_003.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(わからなくなっていくんです…と、ぼんやりとした恐怖にうなだれるタオル氏)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─そんな感覚になるんですか、なんだか恐いですね。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　それでは、ちょっと質問を変えて、タオルさんの好きな季節を教えてください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>季節ですか。</p>
<p>そうですね〜、季節関係なく晴れた気持ちの良い日は好きですが、季節で言うとそうですね..。</p>
<p>冬でしょうか。</p>
<p>あえて言うなら。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─冬ですか、なんだかちょっと意外ですね。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　その理由を教えてください。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>冬はやっぱり、おもっくそ寒いじゃないですか。</p>
<p>それで、我々が外なんかに出しっぱなしにされてると凍るんですよね。</p>
<p>それがたまりません。</p>
<p>冬ならではの快感というか、醍醐味というか。</p>
<p>それが味わえるのが、他の季節と違って良いですね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─よく朝方にパリパリになっていたりしますね。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうなんです、そのパリパリがたまらないんです。</p>
<p>我々タオルは本来、やわらかでしなやかなのですが、そのときだけ、少し固くなれるんです。</p>
<p>ちょっとしたたくましさが自分でも感じられて良いんですよね。</p>
<p>それと、その凍った感じが昼間に徐々に溶けていく感じ。</p>
<p>あれもたまりません。</p>
<p>温泉で熱が骨までじわ〜っと入ってくる感じでしょうか。</p>
<p>ほどけてく〜っていう気持ちよさがなんとも言えず快感です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─なんだか気持ち良さそうですね。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>逆に嫌いな季節は雨が多い季節でしょうか。</p>
<p>梅雨前線とか秋雨前線とか、そういう季節はおもしろくないですね。</p>
<p>部屋の中も外も、朝も昼も夜も湿度も気温も変わらないので、もう、息苦しいです。</p>
<p>地球規模の密室に閉じ込められた気持ちになります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─やはり雨期が嫌いなんですね、僕もあまり好きではないです。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　しかも、あの、ニオイがつくじゃないですか、それについて、教えていただけますか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ニオイですか。</p>
<p>ほんとに勘弁してほしいですよね。</p>
<p>全身からクサイニオイがぷぉーんとしたときはたまったもんじゃありません。</p>
<p>人間でも、洋服が臭くなると死にたくなる、という話を聞きますが、我々の死にたさはそんな比じゃありません。</p>
<p>着ている服であれば脱いでしまえば難を逃れられますが、我々はそうはいきません。</p>
<p>芯にまでニオイが入ってきたりするともう、タオル生命の危機ですね。</p>
<p>それが原因で捨てられていった仲間も何枚も見てきました。</p>
<p>ちょっと洗濯してニオイが落ちないからって、アイツらすぐに捨てやがって…。</p>
<p>ｳｩ&#8230;　　ｽ-&#8230;　　　　ﾊ-&#8230;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-2943" alt="kotori_014_004" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_014_004.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(机にへばりついて深呼吸するタオル氏)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─まあでもタオルさんには悪いですが、あれは捨てたくなりますよ。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　どうにかならないんでしょうか。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>あれは実は、体質があるんです。</p>
<p>同じ洗濯機で洗った同じタオルなのに、片方だけ何故かクサい！</p>
<p>ということ、あったりしませんか？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─ああ、なんかありますね。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　同じ環境で使ってるのに、特定のものだけが臭くなってくるのは、確かにあります。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>あれはタオルの体質ですね、生まれ持ったものです。</p>
<p>人間の体臭と同じように、悲しいですが、元々、クサイやつがいるんです。</p>
<p>始めの方はわからないのですが、段々使って行くうちに露になっていくんです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─そういったタオルについての対策はないんでしょうか…？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ありません…。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─…じゃあ、捨てるしかないですよね…。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>まあ…。</p>
<p>そうですけど……。</p>
<p>そうなんですけどっ……ｳｩｯ!</p>
<p>ﾊｧ-&#8230;ｳｩ-&#8230;ﾊｧ-&#8230;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─それでは質問に参りたいと思います。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>どんとこい。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─タオルさんの夢は？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>スポンジですね。</p>
<p>あの吸水力、憧れます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─吸い込みたくないものは？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>漂白剤ですね。</p>
<p>自分が自分じゃなくなっていく感覚、ゾッとします。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─吸い込みたいものは？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>子供がこぼしたオレンジジュースです。</p>
<p>人の役にも立てるしオレンジジュースも味わえて一石二鳥です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─タオルに生まれて良かったことは？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>仲間がいっぱいいる、ということですね。</p>
<p>量産型の強みです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─座右の銘は？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>☆勧☆善☆懲☆悪☆</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─今一番欲しいものは？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>食器乾燥機。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─タオルの方々に一言。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>毛羽立っていこうぜ！</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─タオルを愛用しているみなさんに一言。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>迷った時には深呼吸、歩き出す時も深呼吸。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─ありがとうございました！</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ありがとうございましたー！</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-2944" alt="kotori_014_005" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_014_005.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(くったりとお疲れの様子のタオル氏)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://inner-clique.org/kotori_chun/2940/feed</wfw:commentRss>
		<slash:comments>0</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>どうぶつ貯金箱さん</title>
		<link>http://inner-clique.org/kotori_chun/2715</link>
		<comments>http://inner-clique.org/kotori_chun/2715#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 11 Sep 2013 03:00:49 +0000</pubDate>
		<dc:creator>小鳥チュン</dc:creator>
				<category><![CDATA[小鳥チュン]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[文章]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://inner-clique.org/?p=2715</guid>
		<description><![CDATA[みなさま、こんにちは、小鳥チュンです。   本日のインタビューはどうぶつ貯金箱さんです。 お金を貯め込み夢を膨 [...]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[
<p><span style="color: #888888;"><em>みなさま、こんにちは、小鳥チュンです。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em> </em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>本日のインタビューはどうぶつ貯金箱さんです。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>お金を貯め込み夢を膨らませる希望のはらわた。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>一見つながりの無いように思えるどうぶつとお金の関係とは。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>挫折と諦念と達成を目の当たりにしたとき、彼らは何を思うのか。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>一度開けたら二度と使えない現代の零戦。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>特攻の果てにあるのは溢れ出る金塊か、雀の涙の端金(はしたがね)か。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>お金を入れる穴からそっと覗くように、その真相に迫っていきます。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-2718" alt="kotori_013_001" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_013_001.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(誰一人カメラを向かないどうぶつ貯金箱さん)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─どうもこんにちは！</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　本日はよろしくお願いします！</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>よろしくお願いします。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─お忙しい中、みっつも来ていただいてありがとうございます。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>いえ、だいぶヒマなんで。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─それでは、インタビューに入らせていただきたいと思います。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　まず、どうぶつ貯金箱さんの生い立ちを教えてください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>生い立ちですか。</p>
<p>まあ理由はいろいろありますが、やっぱりみなさん動物好きじゃないですか。</p>
<p>ただの箱とかよりも愛着が湧きますし、身近に感じられますよね。</p>
<p>僕たちみたいなタイプの貯金箱は、一度開けたらもう使えません、っていう感じなので、</p>
<p>そういうときにやっぱり、普通の箱とかより壊しにくいでしょう。</p>
<p>金属の円柱みたいなかたちのものが流行ったときがありますけど、</p>
<p>あんなのみんなこじ開けてたじゃないですか。</p>
<p>10万円貯まる！とか書いてあるだけのただの箱で、結局貯まる前に開けてしまうんだったら、</p>
<p>それなら貯まる額に関係なくかわいい動物さんの方がいい。</p>
<p>そう考える人が多くいるから、僕たちが生まれたんだと思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─確かに、金属だとこじ開けることにあまり抵抗はないですね。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　どうぶつ貯金箱の中で、ブタのかたちをしたものが多いですが、理由を教えてください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>これも諸説ありますね。</p>
<p>形がまるまるしてちょうど良かったからとか、職人が失敗した形がブタに見えたとか。</p>
<p>正確なところは僕たちにもわかりません。</p>
<p>ですが、きっとブタが感覚的にちょうど良かったんだと思います。</p>
<p>例えば鳥の貯金箱だったら飛んでいってしまいそうですし、</p>
<p>ネコの貯金箱だったらどこかに逃げていってしまいそうです。</p>
<p>犬ならなんかかわいそうですし、牛だと反芻して粉々になりそうな気がします。</p>
<p>ブタだと動きも鈍くて逃げる事はないし、よく食べてまるまる太るので、</p>
<p>いっぱい貯まってくれそうですよね。</p>
<p>そんなところだと思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─黄色の方は象ですが、何かブタとは違う意味はあるのでしょうか？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>えっ？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-2722" alt="kotori_013_005" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_013_005.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(「えっ？」)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─やっぱり象のほうが大きくていっぱい入るとかでしょうか？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>えっ…？</p>
<p>象…？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─あれ…、もしかして自分で気付いてないんですか…？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>えっえっ…。</p>
<p>僕ブタじゃないんですか……？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─…象ですよ……。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>…。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─それではどうぶつ貯金箱さんの日常を教えてください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ﾊｲｯｽ.</p>
<p>そうですね。</p>
<p>たまにお金が入ってくるのをひたすら待ってるだけです。</p>
<p>やることがないときは中のお金を数えたりしてます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─わりとおヒマなのですね。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうなんです。</p>
<p>でも、人によってお金を入れる頻度がかなり差があります。</p>
<p>一日何回も入れてくれる人なんかもいますが、そういうときは張り合いがありますね。</p>
<p>貯まれば貯まるほど貯金箱としての寿命は無くなっていきますが、</p>
<p>空っぽなままでいるよりかは何倍も良いです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─そうですよね、お金を入れられるほど開けられる時期も早まりますね。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　終わりが来ることは恐くはないのでしょうか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>まぁ正直、恐いですね。</p>
<p>喜びと不安が硬貨と一緒に膨らんできます。</p>
<p>別に死にたくないわけではないのですが、これで終わりだと思うと、やっぱり寂しいじゃないですか。</p>
<p>なるべく長い間、おなかの中の硬貨達を守って行きたいですね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─やっぱり入れられたお金には愛着が湧くのでしょうか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ある程度は、湧きますね。</p>
<p>あまりよくない感情なのでしょうが、離したくないと思ってしまいます。</p>
<p>あと、入れられたお金というのは、みんなすごく寂しがっているのです。</p>
<p>もっと流通していたい！</p>
<p>人の手から手へと渡っていきたい！</p>
<p>社会の血液としてもっと働きたい！</p>
<p>みんなと一緒にジャラジャラ音を立てたい！</p>
<p>そう思っているのに、こんなところに閉じ込められて……。</p>
<p>彼らはとても可哀想なのです。</p>
<p>だから、僕たちは念じるのです。</p>
<p>だいじょうぶだよ……。</p>
<p>おれはここにいるよ……。</p>
<p>ずっと守ってあげるよ……。</p>
<p>って。</p>
<p>通じませんけど。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-2719" alt="kotori_013_002" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_013_002.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(「通じませんけど」)<br /></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─ほぅ…、確かにそうですよね。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　硬貨からしたら隔離されて閉じ込められていますよね。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>だからほんとうは小規模な貯金なんかするもんじゃないのかもしれません。</p>
<p>貯めるなら銀行に預けて、ちゃんと彼らをお金らしく放った方が良いのでしょう。</p>
<p>なので、なんというか、僕たちは人間のエゴですね。</p>
<p>満足感を得るための、ブタの形をしたプリズンです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─プリズン？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>檻です。</p>
<p>お金を閉じ込めるための、牢獄。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─なるほど、プリズン…。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>はい、プリズンです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─ブレイクされることはあるのでしょうか？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>プリズンブレイクですか？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─はい、プリズンブレイク。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　お金が脱走する、みたいなケースは。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうですね、ごくたまにありますね。</p>
<p>もちろんお金が勝手に逃走することはありません。</p>
<p>持ち主以外の人間が抜き取って行くケースが、ほんとうにたまにですが、あります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─詳しく教えてください。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>大体、小さいお子様なんかが多いですが、固い紙とかカードとか針金とかを入れる口から突っ込んで、こう、ひっくり返して抜き取ろうとしますね。</p>
<p>僕たちもお金を守るのが使命なので必死で抵抗します。</p>
<p>まあ必死で抵抗するといっても念じるだけですけどね。</p>
<p>やめろ……！</p>
<p>するでない……！</p>
<p>するでないっ……！！</p>
<p>って。</p>
<p>通じませんけど。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-2719" alt="kotori_013_002" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_013_002.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(「通じませんけど」)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─やっぱり抜き取られたときは悔しいのでしょうか？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>うーん…、これはどうなんですかね。</p>
<p>ちょっと、爽快感みたいなものもありますね。</p>
<p>抜き取ること自体、難しいことなので、それを目の当たりにすると、いいもの見たなって気になります。</p>
<p>それと、そもそもあのお金は僕たち貯金箱のものではなく、持ち主のものですから。</p>
<p>なので、抜き取られたとしても僕たち自身はなんとも思わないんですよね。</p>
<p>むしろお金の立場に立ってみると、お金として使われることが嬉しいとも思います。</p>
<p>あんまり大きな声では言えないんですけど。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─お金と人間の両方の中間の立場にいる、という感じですね。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうですね。</p>
<p>でももちろん、人間の方も、僕たちにとって大事な存在です。</p>
<p>マジで、リスペクトしてます。</p>
<p>感謝して進む荒れたオフロードです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─なるほど、若干媚びてる感じがしますね。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　貯まったお金がいっぱいになった時の気持ちを教えてください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>もうほとんど疲れきってますね。</p>
<p>長い時間が経っている場合がほとんどなので。</p>
<p>最後の一枚が、こう、中がつまって入らなくなったとき。</p>
<p>長い時間をかけたマラソンがようやく終わった、という感じになります。</p>
<p>本当はその満杯に詰まった状態でずっといたいのですが、やはり貯まったと同時に開けてしまうひとが多いので、ほんとうにほんの一瞬ですね。</p>
<p>満足感が得られる時間というのは。</p>
<p>すぐに開けられて、また空っぽになってしまいます。</p>
<p>その時は内臓が全部無くなったみたいに軽くなって、寂しくなります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─開放感、みたいなものはないのでしょうか？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>うーん……、なんていうんですかね。</p>
<p>開けられた時点でもうほとんど抜け殻みたいになってるんですよね。</p>
<p>魂になっているというか。</p>
<p>肉体がごっそり抜け落ちた、っていう感覚ですね。</p>
<p>半分召されてます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─そこでもう、いわゆる死、みたいなものが訪れているわけなんですね。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうですね。</p>
<p>でも、問題はその後なんです。</p>
<p>使命を果たし終わった僕たちをちゃんと処分してくれれば良いのですが、</p>
<p>中には捨てずに部屋の飾りとして置いたままにする人がいます。</p>
<p>それがもう、永遠の苦痛ですね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-2720" alt="kotori_013_003" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_013_003.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(辛辣な面持ちのどうぶつ貯金箱さん)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─捨てられた方が良い、ということですか？</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　置いておかれた方が、なんとなく良い気がしますが。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>だってもう、僕たちの役目は終わってるんですよ？</p>
<p>もう貯金箱として使う事もできないし、何もできることがない。</p>
<p>それなのに部屋に置かれて、それこそ拷問ですよ。</p>
<p>僕たちはインテリアとして生まれたんじゃないんです。</p>
<p>お金を貯める貯金箱として生まれたのです。</p>
<p>もう捨てるタイミングさえなくなってしまうじゃないですか。</p>
<p>それがほんとうに地獄の始まりですね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─なるほど。成仏できない、みたいな感じでしょうか。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうです、死んだ人間をそのまま放置するようなものです。</p>
<p>なので、使い終わった貯金箱を飾ってるアナタ、すぐに捨ててしまってください。</p>
<p>そして新しい貯金箱を買って、またお金を貯めるのです。</p>
<p>そしてまた貯まったら、お世話になってる人にプレゼントを買うのです。</p>
<p>普段は買わないマカロンなんかをプレゼントしましょう。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─マカロンですか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ホカロンでもいいです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─それでは単発質問コーナーにいきたいと思います。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ﾁｪｹ.</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─お金の代わりに入れられるなら何がいい？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>お金の代わりですか…？</p>
<p>あそこのサイズから考えるとそうですね…。</p>
<p>酢こんぶですね。</p>
<p>スッと入れてもらいたいです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─将来の夢は？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>金庫です。</p>
<p>札束をはらわたに組み込みたい。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─生まれ変わるなら何になりたい？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>レジです、レジスターです。</p>
<p>お金の保管と流動が行われる憧れのステージです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─どうぶつ貯金箱でお金を貯めている人に一言。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>焦らず、くじけず、大切に。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─どうぶつ貯金箱でお金を貯め終わった人に一言。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そのお金全部使ってまたどうぶつ貯金箱買うのです！</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─どうぶつ貯金箱でお金を貯められなかった人に一言。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>信じてたのに……。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─読者の方に一言。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>早く入れて〜。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─ありがとうございました！</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ありがとうございました〜。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-2717" alt="gif_animation" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/gif_animation.gif" width="400" height="300" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(gifアニメではしゃぐどうぶつ貯金箱さん)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://inner-clique.org/kotori_chun/2715/feed</wfw:commentRss>
		<slash:comments>0</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>時計さん</title>
		<link>http://inner-clique.org/kotori_chun/2397</link>
		<comments>http://inner-clique.org/kotori_chun/2397#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 04 Sep 2013 03:00:37 +0000</pubDate>
		<dc:creator>小鳥チュン</dc:creator>
				<category><![CDATA[小鳥チュン]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[文章]]></category>

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		<description><![CDATA[みなさまこんばんは、小鳥チュンです。   本日のインタビューは時計さんです。 電池が途切れるまで永遠に時を刻み [...]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[
<p><em>みなさまこんばんは、小鳥チュンです。</em></p>
<p><em> </em></p>
<p><em>本日のインタビューは時計さんです。</em></p>
<p><em>電池が途切れるまで永遠に時を刻み続ける時計さん。</em></p>
<p><em>変わることの無い一定の速度で歩み続ける鉄の精神力を持つ彼ら。</em></p>
<p><em>終わることのない時の流れを打ち続けるその先にあるものは一体なんなのか。</em></p>
<p><em>彼らにとっての時間とは、宇宙とは、地球とは、そして人間とは…。</em></p>
<p><em>その真実にカチコチと迫っていきたいと思います。</em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img alt="kotori_012_001" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_012_001.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(もうすぐおやつですね..と時計さん)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─こんにちは！　</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　本日はよろしくお願いいたします。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>どうもこんにちは、よろしくお願いします。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─それではですね、まず、時計とは何か？　教えてください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>はい、えっと、いきなりざっくりしつつ本質的な質問ですね。</p>
<p>一言で言うと、時間を可視化したものです。</p>
<p>ほら、時間というのは、目に見えないでしょう？</p>
<p>でも、そこにちゃんとある。</p>
<p>それをわかりやすい感じにみなさんに提供するためのものです。</p>
<p>時計が無ければ、時間が見えない。</p>
<p>人間で言う、肉体みたいなものですね。</p>
<p>人間は精神や魂だけがあっても、見たり触れたりすることはできません。</p>
<p>そういった意味では我々時計は、時間の肉体的な役割を担っています。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─なるほどです、素敵なお答えですね。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　それでは、そんな時計さんの日常について、教えてください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>日常、ですか。</p>
<p>そうですね…。</p>
<p>わりとあっさりしていますね。</p>
<p>ほとんど無意識です。</p>
<p>気がついたら一日終わってるみたいな感じで、</p>
<p>また気がついたら夜が明けてるみたいな感じですね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─無意識というと、眠っているような感じなのでしょうか？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>眠っているのとは少し違いますね。</p>
<p>意識は目覚めているのですが、ぼーっとしている感じです。</p>
<p>人間で言うと、何も考えずに歩いている、といった感じでしょうか。</p>
<p>ほら、歩いているときって、歩いてることをあまり意識しないでしょう。</p>
<p>心臓とか呼吸とか、そういった完全にほぼ自動とかいうのではなく、</p>
<p>動作をしているんだけど意識していない、という感じですね。</p>
<p>おわかりいただけますでしょうか。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─なるほど、なんとなくわかります。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　つまり、常に動こうと思って針を動かしてるわけではないと？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうですね。</p>
<p>癖みたいなものです。</p>
<p>そうした方が、ズレずに済みますし。</p>
<p>こう、一秒一秒神経質に動いていると、結構誤差が出てくるんです。</p>
<p>それよりも、無意識の中で一定のリズムを刻む方が正確に刻めるのです。</p>
<p>それと、電池を入れられてからそれが切れるまで、365日24時間休む時間はないので、なるべく、こう、ラクな感じにしようとしてるんだと思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-2399" alt="kotori_012_002" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_012_002.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(なるべくラクにありたい、と時計さん)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─一瞬も休まるときはないのでしょうか？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ないですね。</p>
<p>だからたまに寝ちゃうときがあるんですけど…。</p>
<p>たまにふっと時計を見ると、秒針が一秒以上止まって見えるとき、ありませんか？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─ありますね、たまに。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　あれはなんなのでしょうか。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そのときですね、寝ちゃってるんです、実は。</p>
<p>あまりにも一定の動きなので、こう、やっぱりうとうとしてしまいますよね。</p>
<p>山崎パンのアルバイトでベルトコンベアに乗せられた水ようかんに延々とアルコールを吹きかけているとき、みたいな感じです。</p>
<p>自分がマシンの一部になった気がしてきます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─アルバイトの経験があるんですか？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>はい、時計になる前に少々。</p>
<p>まぁ、それは置いといてですね。</p>
<p>寝ちゃってるんですね。</p>
<p>それで、見られて、ヤバい！ってなって、また動き出すんです。</p>
<p>あのあと止まった分、ちょっと間隔縮めて進ませてつじつまを合わせてるんです。</p>
<p>人間自身、一秒を寸分違わず正確に捉えることはできません。</p>
<p>ストップウォッチなんかでちょうど10秒止めるやつみたいなのがありますが、</p>
<p>あんなので10.00秒とか表示されていても、10.0005秒とか、どこかでズレているんですね。</p>
<p>なので、正確に捉えることができないので、そこらへん結構、誤摩化してますね。</p>
<p>案外チョロいです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─なんだか、時計さんはもっと几帳面なのだと思っていましたが、</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　そういうわけでもないんですね。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうですね。</p>
<p>我々も好きで時計に生まれてきたわけではないですし。</p>
<p>与えられた仕事をこなすのは当たり前ですが、手を抜けるところは抜きたいです。</p>
<p>そもそも、秒数なんてのはあまり気にしませんでしょう？</p>
<p>普段の生活で。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─確かにそうですね。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　気になる時間の最小単位としたら、一分くらいでしょうか。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　カップラーメンの三分とか、電車の時間があと何分とか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうでしょう。</p>
<p>大体、時間と分がわかれば生活には困りません。</p>
<p>時計によっては秒針がないものもありますし。</p>
<p>一秒一秒刻んでいくなんてのは、あまり意味がないのかもしれません。</p>
<p>でも時計の多くには秒針があり、常に動き続けています。</p>
<p>私が最近思うのは、時計は普段止まっていていいのではないかと思うのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-2402" alt="kotori_012_005" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_012_005.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(時計は普段止まってていい、謎の発言をする時計さん)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─それはどういうことでしょうか。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　止まっていたら、時計さんの意味がなくなってしまいますが…。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>人に見られてるときだけその時間を指し示せられればいい、と思っているのです。</p>
<p>人が見ていない間も動き続けるなんてちょっとナンセンスだと思いませんか。</p>
<p>見ていないテレビは消すように、見ていない時計は止まっていればいいんです。</p>
<p>人の視線を感じるセンサーなどをつけて、見られている時に、こう、電波時計的にキュッとその時間を指し示せればいいのだと思うのです。</p>
<p>まぁでも、そんなことしたらきっと時計そのものの値段が跳ね上がってしまうんでね。</p>
<p>現実的ではないのですが、いずれそうなってくれると我々時計も助かりますね。</p>
<p>技術の進歩を願っています。</p>
<p>そんな毎日です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─なるほど、わかりました。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　日常はほとんど無意識ということですが、それ以外の時は何を考えているのでしょうか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうですね…。</p>
<p>あ、もうこんな時間か、って思います。</p>
<p>いつも。</p>
<p>それと、時計っていうのは結構、何年も使われるものなので、変化を眺めるのが楽しいですね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─変化、というのはどういうものでしょうか。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>我々の置いてある部屋だったり、持ち主だったり、空間だったりの変化です。</p>
<p>やっぱり人の変化が一番見ていておもしろいですね。</p>
<p>特に小さい子供、赤ちゃんなんか素敵です。</p>
<p>大人の方なんかは数年単位ではあまり変化はありませんが、子供は数ヶ月でどんどん変わっていきます。</p>
<p>大きくなったなとか、歩けるようになったのかとか、喋るようになったなとか。</p>
<p>そういうのを眺めているのが、ちょっと大げさですけど、生き甲斐ですね。</p>
<p>それと、部屋の模様替えが好きな人のところなんかは、楽しいです。</p>
<p>見える視点が変わって、違うものが見えてくるので。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─そういう楽しみがあるんですね。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>逆に一人暮らしの会社勤めの方の部屋なんか、退屈ですね。</p>
<p>一日中、誰もいない部屋でコチコチコチコチ、動き続けなければいけません。</p>
<p>休んじゃいたいけど、電池がグイグイパワーを送ってくるので休めませんし。</p>
<p>わりと拷問に近いですね。</p>
<p>地獄です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─電池がグイグイパワーを。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>はい、グイグイパワーを、です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─電池を抜かれた時は、ほっとするというか、休むことが出来るのでしょうか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>いえ、我々は電池を抜かれると、完全に死んでしまいます。</p>
<p>人間で言うと首をすぱっと切り落とされる感じでしょうか。</p>
<p>なので、休んでる、という感覚を得ることはないのです。</p>
<p>生きてるうちは歩み続けなければいけないし、止まる時は死ぬときです。</p>
<p>辛い人生です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─それは厳しいですね…。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　そんな厳しい時計さんですが、アナログとデジタルの違いを教えてください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>デジタルはラクでしょう。</p>
<p>液晶の中だけでチカチカするだけで、時間が変わる時もチョイっと表示を変えればいいだけですし。</p>
<p>あれはズルいです。</p>
<p>しかも、わりと正確なのです。</p>
<p>アナログだと物理的に頑張らなきゃいけないので、大変なのです。</p>
<p>我々アナログが汗水垂らして木を削り出して彫刻を作るのに対して、彼らは3Dプリンタでブイーーッと作っちゃう。</p>
<p>そんな感じです。</p>
<p>まぁでもアナログの方が視覚的に時間の感覚が捉えやすいので、そこらへんは勝ってると思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─アナログ表示のデジタル時計もありますが、それについてはどうでしょうか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>あれは愚の骨頂ですね。</p>
<p>即刻、やめていただきたいです。</p>
<p>どうせやるならちゃんとカチコチする音も出してみやがれって感じです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─アナログさんはデジタルさんを嫌いなのでしょうか。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>まぁ、嫌いというか、そもそも根本的に違うんですよ。</p>
<p>我々アナログは時を刻みますが、彼らデジタルは、時を表示しているだけです。</p>
<p>この違い、おわかりいただけますでしょうか。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─すみません、詳しくお願いします。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>詳しくもなにも、もうそれ以上なんも言えないんですけど…。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-2401" alt="kotori_012_004" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_012_004.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(勘弁してほしそうな時計さん)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─ちょっとでいいので、もうちょっと詳しく、お願いします。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>なんて言うんですかね、、若干勢いで言っちゃった部分もあるので詳しくと言われると少し困るのですが…。</p>
<p>アナログは、こう、時を作り出す、みたいな？</p>
<p>カチコチと刻んで、こう、空間とかに？　刻み付ける？　みたいな感じなんｽけど..。</p>
<p>アナログはなんか..ﾅﾝｶ..ｿｯｽﾈ..ただ表示してるだけ、みたいな？</p>
<p>時間のアウトラインをなぞるだけで、時を刻むことをしていないんです？　みたいな感じですね…。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─なるほど…。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>どうでしょうか…。</p>
<p>ご理解いただけたでしょうか…。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─なんとなく、わかりました。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　ほんとにうっすらなんとなくですが。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>はぉ…。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─それでは、単発質問に入らせていただきたいと思います。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>よしこい！</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─一日が30時間だったら、あなたならどうする？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>残業代申請します。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─時計の針がもう一本増えたら、どうする？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>えっ？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─時計の針がもう一本増えたら、あなたならどうする？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうですね…。</p>
<p>研修を受けさせますね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─時計さんにとって幸せな時間とは？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>時針、分針、秒針が一斉に動く時です。</p>
<p>○○時ちょうどのときですね。</p>
<p>あの揃ったカチっていう感じ、たまりまてん。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─辛い時とは？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>電池が無くなってきて針がプルプルし出したときですね。</p>
<p>時計の6時〜12時までの部分、構造的に登らなきゃいけないんですよ。</p>
<p>それがなんか、登山…みたいなげんなり感ですね。</p>
<p>はやく電池変えてくれって思ってます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─生まれ変わるなら何になりたい？</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>蝉ですかね。</p>
<p>暗闇の中で何年も過ごしてみたいです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─好きなタイプは？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ちょっとルーズな子ですね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─苦手なタイプは？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>時間にうるさい子です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─最後に、ご家族に一言。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>天国で待っていてください、もうすぐ逝きます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─…ありがとうございました！</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ありがとうございました！</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-2400" alt="kotori_012_003" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_012_003.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(壁のお友達、ロールカーテンさんとともに)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://inner-clique.org/kotori_chun/2397/feed</wfw:commentRss>
		<slash:comments>0</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>蛍光灯さん</title>
		<link>http://inner-clique.org/kotori_chun/2319</link>
		<comments>http://inner-clique.org/kotori_chun/2319#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 28 Aug 2013 03:00:28 +0000</pubDate>
		<dc:creator>小鳥チュン</dc:creator>
				<category><![CDATA[小鳥チュン]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[文章]]></category>

		<guid isPermaLink="false">http://inner-clique.org/?p=2319</guid>
		<description><![CDATA[みなさまコンヌツワ、小鳥ツンです。   本日のインタビューはいつもお部屋の真ん中に、蛍光灯さんです。 あの絶え [...]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[
<p><em>みなさまコンヌツワ、小鳥ツンです。</em></p>
<p><em> </em></p>
<p><em>本日のインタビューはいつもお部屋の真ん中に、蛍光灯さんです。</em></p>
<p><em>あの絶え間なく光り輝くお部屋のパーソナル太陽。</em></p>
<p><em>そして暗闇を一瞬でかき消してしまう強靭なパワー。</em></p>
<p><em>それなのに我々をやさしくすっぽりと包み込んでしまう脅威の包容力。</em></p>
<p><em>抱かれたい光ナンバーワンの蛍光灯さん。</em></p>
<p><em>その光は何を照らし、そしてどんな影を生むのか。</em></p>
<p><em>光の奥に隠された素顔に迫っていきたいと思います。</em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-2320" alt="kotori_011_001" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_011_001.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(ぽっかりと浮かぶ蛍光灯さん)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─どうもこんにちは！</em></span></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　本日はよろしくお願いします！</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>……ワレワレハ、ヒカリ…。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─おっと…？</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　どうかしましたか…？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>…あっすみません、大丈夫です。</p>
<p>ちょっとあのー、降りてきちゃってました。</p>
<p>もう大丈夫です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─あっそうでしたか。(ﾅﾝｶﾒﾝﾄﾞｸｾｪ..</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　それでは、インタビューに入らせていただきたいと思います。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　蛍光灯さんの日常について、教えてください。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>はい、我々は、そうですね、まぁ点いてるか消えてるか、という感じですね。</p>
<p>もう我々にはどちらかしかない。</p>
<p>ゼロとイチのどちらかをひたすら行き来するだけです。</p>
<p>その間はありません。</p>
<p>生か死か、みたいなところでしょうか。</p>
<p>あ、いや、それは言い過ぎかもしれません、しかし、過言ではないかもしれません。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─言い過ぎかもしれないけど、過言ではないかもしれない。</span></em></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　一体どっちなんでしょうか。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>我々自身では判断しかねる問題ですね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─はぁ…。</em></span></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　その、ゼロとイチを行き来するというのは、どういう気分なのでしょうか。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうですね、完全にオンとオフで別れているので、結構、体力と気力を消耗します。</p>
<p>徐々に切り替わる、というのではなく、瞬時にオン！になったりオフ！になったりするので、そうですね、一瞬も気を抜いていられない状態ですね。</p>
<p>緊張状態、こう着状態、そんな状態です。</p>
<p>神経を常に尖らせているので、わりとピリピリしていますね。</p>
<p>電気が通ってるだけに。</p>
<p>なんつって。</p>
<p>ね、ピリピリ、しちゃってますね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─オンとオフの状態では、蛍光灯さん的にはどのように違うのでしょうか。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>えっとそうですね、オンの時の方が疲れますけど、やっぱり輝いてることもあって、気分がいいです。</p>
<p>オフのときは、まぁ、軽く眠っている状態とでも言うんでしょうか。</p>
<p>仮死状態ですね。</p>
<p>コールドスリープです。</p>
<p>へぇ。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-2321" alt="kotori_011_002" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_011_002.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(キャラが定まらない蛍光灯さん)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─輝いてる時の蛍光灯さんは素敵ですよね。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>おっ？　そうですか？</p>
<p>ありがとうございます。</p>
<p>やっぱり自分自身が輝いてるので自分ではわからないのですが、周りの人にそう言ってもらえると嬉しいですね。</p>
<p>僕の持ってるTポイントカードのポイント全部あげちゃいたいくらい嬉しいです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─Tポイントカード、いくらくらい貯まってるんでしょうか。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうですね、少なく見積もっても300ポイントくらいは貯まっていたと思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─オンの状態からオフになるときは、やはりがっかりするのでしょうか。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうですね、がっかり、とかはないのですが、ひどく疲れます。</p>
<p>例えるならそうですね…、元気に走り回ってたのにいきなりピストルで撃たれるとか、そんな感じでしょうか。</p>
<p>それか、全速力で走る列車が前触れもなく速度がゼロになる感じですね。</p>
<p>体に悪いんです。</p>
<p>オフからオンもそんな感じです。</p>
<p>寝ていたら急に体中に電気を流されて目覚めるみたいな。</p>
<p>それか、速度ゼロの列車が急発進する感じですかね。</p>
<p>気持ちよりもまず、肉体的な負担が激しいです。</p>
<p><em> </em></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─確かに、言われてみれば、急に明るくなったり消えたりですもんね。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　それは疲れてしまいそうです。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうなんです。</p>
<p>なので、コマメにオンオフさせるより、つけっぱなしにしてもらえた方が、我々にとって都合が良かったりもするのです。</p>
<p>確か、省エネ的なことでも、こう、オンオフする電力の方が大きいので、つけっぱなしの方がいいみたいなことを聴いたことがあります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─そうなんですか、それは初耳ですね。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　僕も今後、気をつけたいと思います。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>お願いします。</p>
<p>電気を大切にする前に、電化製品を大切にしてください。</p>
<p>我々にとって電気というのは人間でいう血液みたいなものです。</p>
<p>電気を大切に、というフレーズをよく耳にしますが、電気だけを大切にすることはできません。</p>
<p>血液を大切にするにはまず、体全体に気を配る事が大事ですよね。</p>
<p>それと同じです。</p>
<p>電気を大切にするのなら、それを司る電化製品を大切に扱ってください。</p>
<p>そうすれば、自然と電気の消費量が減ったり消耗が減ったりして、大切にすることにつながります。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-2322" alt="kotori_011_003" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_011_003.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(真剣な面持ちで佇む蛍光灯さん)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─なんだか、急に真面目になりましたね。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　目からウロコの気配を感じました。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　それでは、次の質問に入らせていただきます。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　蛍光灯さんは何故そんなにも輝けるのでしょうか。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　光の仕組みについて、教えてください。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうですね、いろいろな要素が絡み合っていて一言では言いづらいのですが、あえて言ってしまうなら、才能、ですかね。</p>
<p>輝ける才能があるからこそ、輝ける、という事です。</p>
<p>馬鹿にでもわかるような話なのですが、輝く事のできない連中はこれでは納得しないんですよ。</p>
<p>妬んでいるのでしょうね。</p>
<p>まぁ、我々はそんな妬んでる奴らにも等しくあたたかい光を提供しますけど。</p>
<p>なぜならそれが我々蛍光灯の、生まれてきた意味、ですから。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─なるほど〜。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　蛍光灯のスイッチを入れると蛍光灯内部に電子が飛び出して、その電子が蛍光灯の中にある水銀</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　原子という物質にぶつかって紫外線を出し、そしてその紫外線が蛍光灯の内部に塗ってある蛍光</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　物質に当たって光が目に見える、ということなんですね。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　よくわかりました、ありがとうございます。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>えっ…、あれ…？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─寿命が来たときについて、教えてください。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>あっ…はい、ええと、つまり、完全な死ですね。</p>
<p>もう終わりです。</p>
<p>誰にも助けられません。</p>
<p>所詮は我々も使い捨ての消耗品なのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─そろそろ寿命がくる、いわゆる蛍光灯が切れる、という状態になるのは、蛍光灯さん自身にもわ</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　かるのでしょうか？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>それはもちろんわかります。</p>
<p>ある程度、寿命も決まっていますし。</p>
<p>段々光の量が減ってきたり、ガラスが黄ばんできたりして、老化していきます。</p>
<p>ずっと使用していると気付きませんが、やはり新しいものに変えたときに、その差はくっきり現れますね。</p>
<p>若い、生まれたての光というのは、誰にも勝てません。</p>
<p>同じ蛍光灯の我々から見ても、新しい光というのはまぶしいものです。</p>
<p>そして、自分にもそんなときがあったんだな、と思い出すのです。</p>
<p>どんなに徳を積んだ老人のありがたい言葉も、生まれたての赤ん坊の笑顔には勝てません。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─ははぁ、なるほど。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　それでは、もうすぐ寿命が来る、と感じ始めたときはどんな気持ちになるのでしょうか。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>わりとあっさりしていますね。</p>
<p>老人に死が迫っても発狂しないのと同じで、すんなり受け入れています。</p>
<p>もちろん悲しいし、恐いことでもありますが、新しい光なんかを見てると、もう自分自身はいなくても大丈夫なんだ、という気持ちになりますし。</p>
<p>まあでも、人によっては死ぬのが恐くてボケてしまう人もいますね。</p>
<p>わしゃまだがんばれるんじゃい！</p>
<p>みたいな人です。</p>
<p>まだまだ輝けてるじゃろ？</p>
<p>みたいな人ですね。</p>
<p>そいう人はわりと他の蛍光灯よりも早めにチカチカしてきます。</p>
<p>それで、余計に早く取り替えられちゃったりするんです。</p>
<p>まあ、自業自得と言いますか。</p>
<p>ちょっと見ていると切ないんですけどね。</p>
<p>まだ働けるよぉー！って老いぼれが無理して体を動かして骨折したり病気になったりする感じです。</p>
<p>老人は老人らしくゆっくりとした時間の中で終わりを待つべきなのです。</p>
<p>そうすれば、自然なタイミングでふっと消えることができます。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─あの切れる間際のチカチカした蛍光灯さんは、そんな状態だったのですね。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>はい、夏だから例に出しますが、地面にのたうち回ってる蝉と同じですね。</p>
<p>まだ俺は！まだ俺はやれる！せっかく生まれてきたのにこのまま死にたくない！死にたくないｯ…って…。</p>
<p>アピールするから逆に殺されてしまったりするでしょう。</p>
<p>なんというか、残酷な世の中です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-2323" alt="kotori_011_004" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_011_004.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(沈痛な面持ちで世を憂う蛍光灯さん)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─わかりやすい例えですね、ありがとうございます。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　それではそろそろ、単発質問の方に入らせていただきます。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　アーユーレディ？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>お…？</p>
<p>おぉー！</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─光ってる時は何を考えていますか？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>恍惚状態です。</p>
<p>誉れ(ほまれ)です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─消えている時は何を考えていますか？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>エッチなことを考えています。</p>
<p>まぁ、恍惚状態です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─将来の夢は？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>人間の目をつぶせるほど強力な光を発したいですね。</p>
<p>兵器としての我々でしょうか。</p>
<p>それになりたいです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─物騒ですね、最低です。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>……。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─生まれ変わるとしたら何になりたい？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>UFOですね。</p>
<p>空に浮かんでぴかぴか光りたいです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─現在、蛍光灯に照らされてる方に一言。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>光加減、どうですか？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─蛍光灯に照らされていない方に一言。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>電気つけて〜。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─以上になります、本日はありがとうございました！</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ありがとうございました！</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-2324" alt="kotori_011_005" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_011_005.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(…ワレワレハ…、ヒカリ…。)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
]]></content:encoded>
			<wfw:commentRss>http://inner-clique.org/kotori_chun/2319/feed</wfw:commentRss>
		<slash:comments>0</slash:comments>
		</item>
		<item>
		<title>蝉の抜け殻さん</title>
		<link>http://inner-clique.org/kotori_chun/2138</link>
		<comments>http://inner-clique.org/kotori_chun/2138#comments</comments>
		<pubDate>Wed, 21 Aug 2013 03:00:05 +0000</pubDate>
		<dc:creator>小鳥チュン</dc:creator>
				<category><![CDATA[小鳥チュン]]></category>
		<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[文章]]></category>

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		<description><![CDATA[どうもこんにちは小鳥チュンです。 暑い日が続いていますがみなさま大丈夫でしょうか。 たまには海にでも行って夏の [...]]]></description>
				<content:encoded><![CDATA[
<p><em>どうもこんにちは小鳥チュンです。</em></p>
<p><em>暑い日が続いていますがみなさま大丈夫でしょうか。</em></p>
<p><em>たまには海にでも行って夏の残り香を味わってみてはいかがでしょうか。</em></p>
<p><em> </em></p>
<p><em>そんな炎天下の続く本日のインタビューは蝉の抜け殻さんです。</em></p>
<p><em>夏の風物詩である蝉、その本体を無くした悲しい輪郭。</em></p>
<p><em>脱皮した状態で永久に静止する自然のオブジェ。</em></p>
<p><em>主を失った身体で一体何を待っているのか。</em></p>
<p><em>人知れず朽ち果てていく彼らの胸の内に迫っていきたいと思います。</em></p>
<p><em> (今回虫っぽい写真があるので苦手な方は片目をつぶして読んでください)</em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><img alt="kotori_010_001" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_010_001.jpg" width="500" height="375" /></em></p>
<p><span style="color: #888888;">(こわいのでちょっと遠くから撮るチュン)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─こんにちは！本日はよろしくお願いします！</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ﾖﾛｼｸｵﾈｶﾞｲｼﾏｽ!</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─おっ！か細い声をしていますね。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　それではインタビューに入らせていただきます。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　まず、抜け殻さんの由来を教えてください。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em> </em></span></p>
<p>ﾕﾗｲﾃﾞｽｶ?</p>
<p>ｿﾃﾞｽﾈ-,ﾅﾝﾂ-ｶ,ｿﾃﾞｽﾈ-..</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─あっあの、すみません、マイクをお渡しするので普通に喋っていただけますでしょうか。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ｱｯｺﾚ?ｺﾚﾏｲｸ?</p>
<p>ｱ-ｧ-.</p>
<p>アー。</p>
<p>あーこんにちは、どうでしょうか。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─あっいいですね、男前な声になりました。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　それでは、よろしくお願いします。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"> </span></p>
<p>お願いします。</p>
<p>抜け殻の由来ですね。</p>
<p>そうですね、その質問自体もちょっと意味がわからないんですが。</p>
<p>そうですね…。</p>
<p>こう、今まで自分だった自分に捨てられた、みたいな感じですかね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─自分だった自分に捨てられるというのは、具体的にはどういったものなのでしょうか。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>なんというか…、そうですね。</p>
<p>人間で言うと、幽体離脱しているうちに、本体が勝手に動き出しちゃうみたいな。</p>
<p>そんな感じでしょうか。</p>
<p>あれ、俺もう必要ないの？</p>
<p>みたいな。</p>
<p>今まで皮として一生懸命やってきたけど、やっぱり結局そうなるの？</p>
<p>みたいな。</p>
<p>まぁ、わかってはいることなんですけど、辛いですね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─なるほど。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　ではその、自分に捨てられたあとについて、教えてください。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;"> </span></em></p>
<p>本体がいなくなったあとは木に止まってずーっとそのままです。</p>
<p>風に飛ばされたりして地面に落ちて踏まれたりして終わりですね。</p>
<p>ほんと、悲しいですよ。</p>
<p>本体が元気良く鳴いてるのを聴くとさらに、胸の中で海が荒れるみたいに悲しくなります。</p>
<p>俺も鳴きたい！</p>
<p>元気な声で叫びたい！</p>
<p>って思います。</p>
<p>でも所詮抜け殻なので、空っぽなんですけどね。</p>
<p>血も通ってないし肉もない。</p>
<p>あるのはただの輪郭だけ。</p>
<p>はー、つらい、なんで抜け殻なんかに生まれてきてしまったんだろう。</p>
<p>そんなことを毎晩、星を眺めながら思いますね。</p>
<p>しかし最近だと彼らは夜中まで鳴き続けるので、もう心が休まる時がありません。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img class="alignnone size-full wp-image-2144" alt="kotori_010_002" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_010_002.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(空のボディからため息を吐く抜け殻さん、はー)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─本体が元気に出て行くことは、抜け殻さんにとっては喜ばしいことではないのでしょうか？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>普通に考えたらそうですけどね。</p>
<p>本体が元気であれば抜け殻冥利に尽きるっていうか。</p>
<p>抜け殻としての面目が保たれるというか。</p>
<p>でも、それは外から見た印象でしかありません。</p>
<p>ほんとうは、僕たち抜け殻は本体を離したくないのです。</p>
<p>ずっと殻の中に閉じ込めて、死ぬまで一緒にいたい、そう思っているのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─なぜそんな風に思うのでしょうか？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>だって、もし本体が出て行ってしまったら、そいつの寿命はもう、すぐそこまで来てるってことなんです。</p>
<p>数日もしない間に死んで、地面に転がっています。</p>
<p>それがわかっていながら、飛び出ていくなんて、悲しすぎますでしょう？</p>
<p>だから、一秒でも長く生きていてもらいたから引き止めるのです。</p>
<p>閉じ込めようとするのです。</p>
<p>これは抜け殻のエゴでもありますが、それ以前に生命を維持するための自然な本能なのです。</p>
<p>死ぬのがわかっている人間がいたら、引き止めますでしょう？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─まぁ、そうですね。</span></em></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　でも、そいつにとってそれが幸せなのであれば、私は引き止めませんが…。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>そうです。</p>
<p>我々もその気持ちはあります。</p>
<p>ジレンマですよね。</p>
<p>相手の幸せを考えてあげたい、でも、死んでしまうなんて悲しすぎる。</p>
<p>おそらくその葛藤のせいで、脱皮に一時間も二時間もかかってしまうんだと思います。</p>
<p><em> </em></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─そんなにかかるものなのですか？</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　その間、抜け殻さんは何を考えているのでしょうか。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em> </em></span></p>
<p>地獄ですね。</p>
<p>本体だった自分が抜け殻になっていく、その感覚を少しずつ味わっていかなければならない。</p>
<p>こう、心臓に到達する予定のナイフが一ミリずつゆっくりと突き刺される感じですね。</p>
<p>一瞬でグサっと刺してくれればまだマシだと思うんです。</p>
<p>そしてその数時間の間に、今まで過ごしてきた思い出が蘇ってきます。</p>
<p>思い出と言っても、暗い土の中でうごめいてる記憶しかないのですが、</p>
<p>それが僕たちにとって一番幸せな時間でした。</p>
<p>子供を育てる母親みたいな気持ちでしょうか。</p>
<p>まだ小さい頃は自分がいなきゃだめで、守ってやらなきゃだめなんですけど、</p>
<p>大きくなって成長するにつれて、母親の存在は不必要になっていく。</p>
<p>そしていつか別れなければいけない。</p>
<p>しょうがない、どうしようもない、そうわかっていながらも、気持ちはあふれてきますね。</p>
<p>もう少しゆっくり飛び立っていってくれ…。</p>
<p>どうか、私の事を忘れないでくれ…。</p>
<p>そんな事を考えています。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─なるほど…、なんだかとてもつらいですね。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　ちなみに本体の方はどのような気持ちなんでしょうか。</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>本体と抜け殻は途中から分離していくのですが、</p>
<p>もう早く飛び立ちたい！飛び立ちたい！鳴きたい！鳴きたいｩｫｫｵｵｧｱｱ!!</p>
<p>ｯﾃﾕ-ｶﾝｼﾞﾃﾞｽﾈ.</p>
<p>ﾅﾝﾃﾕ-ｶﾓｳ,ｿﾉ-ﾅﾝﾂ-ﾝｽｶﾈ-ｿﾉ-</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─あっマイク…。</em></span></p>
<p><em><span style="color: #888888;">　マイクはずれてます…。</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ｱｯﾎﾝﾄﾀﾞ..ﾔｯﾍﾞ..</p>
<p>ﾊｲ、ハイ。</p>
<p>すみません。</p>
<p>えーとですね、もう彼らは飛び立つ事にしか興味はありませんね。</p>
<p>僕たち抜け殻のことなんかこれっぽっちも考えません。</p>
<p>当たり前のことですけどね。</p>
<p>少しくらい労ってほしいとは思います。</p>
<p>もう、完全に片思いなんです。</p>
<p>一生一緒にいてくれや、です。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─見てくれや才能も全部含めて、っていう感じですか？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>えっ？</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─えっ？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>えっ…と？　まぁそんな、そうですね。</p>
<p>そんな感じだと思います。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─いや、でも、まぁ、あの暗い土の中に何年もいたらそうなりますよね。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　早く飛び立ちたい、その気持ち、わかるなぁ。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　話は変わりますが、抜け殻さんの寿命はどれくらいなのでしょうか？</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em> </em></span></p>
<p>寿命ですか。</p>
<p>そうですね、基本的に雨に弱いので、夏が終わる頃には全滅していますね。</p>
<p>耐久性もないので、すぐに粉々になりますし。</p>
<p>まあ本体の方がその前に死んでしまいますが…。</p>
<p>風や雨を逃れて奇跡的に次の年までもつものもいますが、</p>
<p>同じ苦しみをもう一度味わうことになるのではないでしょうか。</p>
<p>成仏できずにいる人間が何世代も現実を直視するみたいに。</p>
<p>なので、もしみなさん、抜け殻を見つけたら、踏んづけてほしいのです。</p>
<p>粉々にしてください。</p>
<p>それが、僕たち抜け殻にとっての解放なのです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─そうなんですか。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　お子様なんかはよく抜け殻さんを集めたりしていますが、そういうときはどんな気持ちなのでしょうか？</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em> </em></span></p>
<p>そうですね、ちょっと嬉しいですね。</p>
<p>もう使い道のない、捨てられるだけの僕たちを見つけて喜んでくれると、</p>
<p>気持ちが穏やかになります。</p>
<p>神様が最後に与えてくれたご褒美みたいに思えますね。</p>
<p>いくつも集められると、仲間達とそこで会話をします。</p>
<p>おまえのとこも無事にいけたのか、とか。</p>
<p>あいつはどうなったんだろうとか。</p>
<p>老人の同窓会みたいなものですね。</p>
<p>そんな時間も、僕たちにとっては貴重で大事なものです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><img alt="kotori_010_004" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_010_004.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(心休まる時間もある、とのこと)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─なるほど、抜け殻さんにもそういった心休まるときがあるんですね。　</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　安心しました。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em>　それでは、最後の質問コーナーにいきたいと思います。</em></span></p>
<p><span style="color: #888888;"><em> </em></span></p>
<p>はいです。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─抜け殻に生まれて良かったことは？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>とくにないですね。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─抜け殻に生まれて嫌だったことは？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>誰からも愛されない、というところですね。</p>
<p>あっ…涙が…。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─次に生まれ変わるならどんな抜け殻がいい？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>抜け殻ですか！？</p>
<p>えー…、抜け殻はもうイヤなんですが…。</p>
<p>そうですね、じゃあ、山奥の蝉の抜け殻がいいですかね。</p>
<p>土に還れそうな気がします。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─抜け殻をやってきた中で一番辛かった事は？</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>本体が途中で死んじゃったことですね。</p>
<p>あれ、動かなくなった、と思ったらそのまま死んでしまいました。</p>
<p>なんていうんですかね、上京する息子が乗った飛行機が墜落するみたいな…。</p>
<p>そんな気持ちでした。</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─…それは辛いですね…。涙</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>はい…。</p>
<p>つら…辛いです…。</p>
<p>うぅっ…。涙</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><em><span style="color: #888888;">─うぅぅ…ｸﾞｽｯｸﾞｽｯ..</span></em></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ｳｩｯ..ｳｩｳ&#8230;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;"><em>─うぅ…ｸﾞｽﾝｯ..</em></span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>ﾌｸﾞｩｳｩｯ&#8230;.</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p> <img class="alignnone size-full wp-image-2145" alt="kotori_010_003" src="http://inner-clique.org/wp-content/uploads/kotori_010_003.jpg" width="500" height="375" /></p>
<p><span style="color: #888888;">(ﾌｸﾞｩ..と泣き崩れる抜け殻さん)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p><span style="color: #888888;">(二人とも嗚咽が押さえられずインタビュー終了、ありがとうございました)</span></p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
<p>&nbsp;</p>
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